アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>“生涯弁護人”は正義の味方か!?

 弘中惇一郎弁護士(76)がつい最近出した書籍が話題を呼んでいる。
『生涯弁護人 事件ファイル』というタイトルの2冊で、事件ファイル1は村木厚子事件(厚労省郵便不正事件)、小沢一郎事件(陸山会政治資金規正法違反事件)、鈴木宗男事件、三浦和義事件(ロス疑惑)など。事件ファイル2は安部英(薬害エイズ事件)、カルロス・ゴーン、野村沙知代など。
「マスコミと刑事司法が作り出した虚構のストーリーの裏に隠された、知られざる物語に、あなたはきっと驚愕する」などと紹介されており、弘中弁護士は正義の味方といわんばかりだ。
確かに、村木事件などその典型例だし、弘中氏が若い時分、クロロキン薬害訴訟、医療過誤訴訟などを手掛け、人権派弁護士といわれていたことは聞いている。だが、本当にそうなのか?
本紙がそう疑問に思うのは、本紙・山岡は告訴人という立場、弘中氏は当時、サラ金最大手だった「武富士」の会長で、世界の億万長者にも名を連ねていた武井保雄会長(被告。故人)の刑事弁護人という立場で対峙した際のある出来事が強く印象に残っているからだ
本紙・山岡の自宅を盗聴した電気通信事業法事件だった。
当時、武富士の株価は仕手化していて、武井会長は、山岡もその仕手筋と繋がっており、盗聴すれば誰が仕掛けているとわかると思って盗聴を指示したようだ。しかし、それはまったくの邪推で、その証拠に、盗聴は丸2カ月も行われたが(尾行も)何も出て来なかった。
ところが、弘中弁護士は公判において、あたかも山岡は仕手筋と通じており、止むなくやったかのような主張を行った。情状に訴えたかったのだろう。
それに怒り心頭の本紙・山岡は公判後、エレベータで下りようとする弘中弁護士を捕まえ、「いくら何でも嘘はひどいでしょう。あなただって、それが嘘だということはわかっているでしょう!」旨、文句を言った。弘中氏は無言のままエレベータで下りて行った。
武井氏の事件の冒頭陳述で検察が過去の罪名を上げたなかには、強姦(示談)もあった。カネと地位で好みの女性社員を近くのホテルに無理やり呼んでいた。警察にビール券を配り前科情報を取っていた事実も明らかになり多くの警官が処分を食らった。そこに正義があるのか? 弘中氏に高額の弁護料が払われたのは事実だろう。
当時、世間をかなり騒がせた事件で、武井氏が亡くなった際の追悼本に弘中氏も文書を寄せているので思い入れも強いと思うが、今回の書籍には武富士事件は登場していない。無罪を勝ち取れなかったからだろうか?
その他にも、本紙でこれまでに取り上げた事件絡みで代理人として弘中氏は度々登場しているが、上場企業社長のハレンチ事件の示談交渉、代議士を自殺にまで追いやった問題フリーライター、六本木撲殺事件の半グレ、工藤会関係者などの弁護もしている。
 一方、つい最近では、11月15日、カルロス・ゴーン被告の国外逃亡を巡る報道で名誉棄損されたとして弘中氏の事務所が「読売」などを提訴した件で(横写真は「産経」)、12月16日には長嶋一茂氏が組織犯罪処罰法違反(証人買収)で有罪が確定した元会社役員らと一緒に写っていた写真と共に「一茂氏は、深いお付き合いの彼の逮捕劇をどう受け止めているのか」などと記したのを名誉棄損で訴えた件でも連続して敗訴している(共に一審判決)。
同じく著名な弁護士なら、弱者保護を主張し、死刑が求刑された事件の刑事弁護を数多く担当する安田好弘弁護士(74)の方がはるかに“正義の味方”と感じる。安田弁護士には、武富士に訴えられた記事で弁護してもらい、反訴して武富士側は認諾し本紙・山岡側は完全勝訴した。

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