アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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お寺「正圓寺」乗っ取り疑惑報道で本紙を7度目の訴え――恥の上塗り、姑息・卑劣な「中務稔也」氏

 大阪で「ゼフィア」、「ユニテックス」という会社を営む、「中務稔也」なる者(冒頭写真右人物。左はプロボクサーの亀田和毅氏。スポンサーの関係。「スポーツ報知」19年5月7日記事より)、本当に姑息・卑劣としか言いようがない。
大阪のお寺「正圓寺」の資金難に付け込み、事件屋が暗躍していた件、本紙ではこのお寺の乗っ取りを阻止すべく、この疑惑を報じていたところ、実際に事件化した。
捕まったのは別人だが、実際、その事件屋らと中務氏はつるんでいたのでその事実などを報じたところ、中務氏はその旨の本紙記事7本を訴えた(記事削除仮処分)が、大阪地裁は記事には真実性または真実相当性があるとして記事削除を認めなかった
中務氏は、逮捕された事件屋らと共にお寺側に告訴され、告訴状は受理され、中務氏も事情聴取を受けていたのだから、乗っ取り疑惑を報じられても無理ないのだ。
だが、逮捕された事件屋(ブローカー)らと違って、中務氏は実業家として活動している。実際は裏では事件屋とも甘い汁を吸うべく、これまでもつるんで来ているのだが、世間体というものがあり、それを取り繕わなくてならない。
幸い、前出ゼフィア、ユニテックスの2社の年商は130億円以上あり、カネはそれなりに持っている。そこで、今回分も含めると、中務氏個人が本紙側を訴えたのは7回目となる(仮処分4回、本訴3回)。
今回は本紙YouTube版の動画1本。
事件屋ら3人が逮捕された際、今後、中務氏も逮捕される可能性があるとの意見を述べた分だ(*現在も中務氏は逮捕されていないが、これについては警察検察との癒着疑惑さえあり、その点も本紙では報じている)。
もっとも、今回の前に中務氏は、同じそのYouTube動画を削除せよとの仮処分申立を行っていた。
ところが、是非ともご覧いただきたいが、裁判所は、それを認めないことがわかったことから、中務氏は自ら申立し、審尋も終わり、決定を待つだけの今年5月23日、自ら申立を取り下げた。
だから、実質、中務氏自らが「自分が逮捕される可能性があった」と認めたと本紙でも、YouTube版でも報じた。実質、本紙の勝訴といっていいだろう。
ところが、自ら取り下げておきながら(左端写真)、7月5日付けで、中務氏はこの同じYouTube動画の削除につき本訴して来たのだ(左横写真)。
裁判所が自分の意見を認めないとわかると、訴えておきながら取下げして決定(自らの負け)を回避。そして、仮処分を自ら取り上げたことには触れず新たに東京地裁に本訴提起。
そのことを今回、本訴されてから1カ月も経ってから報じるのは、本紙側にすれば、すでに実質、勝訴したつもりなので、まさかこんな姑息かつ卑劣なことはすまいと思い、別のYouTube動画を訴えて来たと思っていた。毎日の新たな独自記事配信などで超多忙であること、1回目の口頭弁論期日は9月18日(607号法廷)とまだ余裕があると思ってよく訴状を見ず、そろそろ準備をと先日キチンと目を通したら同じYoutube動画だったことがわかりビックリ。怒り心頭で、この記事を書いたわけである。
繰り返すが、本紙は、これまで中務氏に計7件訴えられ、結果が出たのは仮処分の4件だけだが、1件は完全勝訴、もう1件は中務氏の取り下げで実質完全勝訴。そして、もう2件も中務は記事全部の削除を求めたが、ほんの数行について削除命令が出たにすぎず、完全に負けたものは一件もない。
昨今、報じる側に高い立証責任を負わす傾向がある裁判所だが、それでも仮にしろ4件共、「中務氏にお寺乗っ取り疑惑がある」と報じられてもやむ無しと裁判所さえ認めているのだ。
それにも拘わらず、何ら反省もせず濫訴し、カネの力で抑え込もうとしている中務氏。まさにスラップ(嫌がらせ)訴訟の典型例ではないか。
なお、この中務氏の疑惑に関しては、『週刊新潮』も2回に渡り報じている。だが、訴えられていないのは中務氏の実名を伏せたからだ。これに対し、本紙は実名の方がお寺乗っ取りを阻止するのにより有効と考え、リスク覚悟であえて報じた。
その結果が、これではたまったものではない。
さらに訴訟費用がかさむ(すでに数百万円)わけで、賛同していただける方は、わずかでもご寄付いただければ幸甚です(*ココをクリックすれば銀行口座番号が書かれています)。

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