アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「本紙VS中務氏――お寺乗っ取り疑惑報道巡る仮処分②も、実質、本紙の勝訴に!」

本紙が報じた大阪のお寺「正圓寺」の乗っ取り疑惑記事につき、この間、その記事削除仮処分申し立てをした「ゼフィア」「ユニテックス」代表の中務稔也氏(右下写真)個人と争っていたが、2月8日、この仮処分決定があり、冒頭に掲げた左写真のように東京地裁は中務氏(債権者)の申し立てを相当と認め記事削除を命じた。
ここだけ読めば、読者は、それで何でこの記事タイトルが、本紙の「実質、勝訴?」と疑問に思って当然だ。
だが、冒頭右写真を見ていただきたい。
中務氏が申し立てた本紙記事は2本。その削除箇所は、この「削除目録」のように、中務がお寺不動産の一部につき競売申請した際、中務氏側がその落札につき暴力団側に頼んだ疑惑を述べた箇所数行に過ぎないのだ。
その証拠に、本紙はすでに仮処分決定に従い、削除命令箇所を削除しているが、その2本の記事の軽く9割5分以上の記載部分は残っており、しかもその内容は、中務氏がいかにこのお寺乗っ取り事件に深く関与している疑惑があるか解説したものだ。

中務氏が本紙に対し「正圓寺」乗っ取り事件の件で、記事削除の仮処分申し立て(これもスラップ訴訟!)2023.1.06

「お寺乗っ取り疑惑」報道で本紙と記事削除仮処分で審尋中――申立して来た中務氏の弁護士が一斉に辞任 2023.3.09

 昨今、確かに暴力団側との疑惑は企業にとっては大きな問題であることは認める。だが、そんな話が出て来るのは、お寺乗っ取り疑惑がある(すでに事件化している上、お寺側に中務氏も告訴・受理され事情も聞かれている)からで、中務氏は乗っ取り疑惑そのものを否定し、この2本の記事すべての削除を求めていた。
ところが、今回の審尋において、裁判官は、すべての記事削除ではなく、今回仮に削除命令を出したわずかな部分だけの削除ではダメかと中務氏側に提案。それを中務氏は飲み、結果、申し立ての記事削除部分を全てからこの部分だけに書き換え、今回の決定が出たのだ。
本紙から言えば、これは自らお寺乗っ取り疑惑があると言われても仕方ないと認めたに等しい。
すでに、本紙との間では、別の乗っ取り疑惑に関する記事7本につき、中務氏は同じく記事削除の仮処分申し立てをした(=これが仮処分①)ものの、裁判所は本紙記事には真実ないし真実相当性があるとして、中務氏の申し立てをすべて却下している。だが、それはあくまで裁判所の判断だが、繰り返すが、今回は中務氏は暴力団の部分だけでいいとしたのだ。
それに、この暴力団の部分にしても、決していい加減な内容ではない。

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