この人は「反省」という言葉を知らないのか!?
大阪のお寺「正圓寺」の乗っ取り事件(大阪府警がお寺側の告訴を受理し捜査中)につき、本紙が「ゼフィア」「ユニテックス」などを経営する中務稔也氏(冒頭右写真の左人物)も関与している疑惑があると報じたところ、中務氏はそのことに触れた本紙の6つの記事につき、記事削除の仮処分を申し立てた。
だが、本紙並びに本紙のYouTube版でも報じたように、大阪地裁(島﨑乃奈裁判官)は、その本紙記事につき公益性、そして真実ないし真実相当性があると認め、中務氏の求める記事削除申し立てをすべて却下した。その決定は8月4日に出ていた。
ところが、8月17日付で、中務氏は別の関連記事2つにつき、また記事削除の仮処分申し立てをして来た(冒頭左写真)。
今度は東京地裁で、8月31日に第1回目の審尋がある。
もっとも、あえて中務氏の立場にも配慮すれば、この2つの記事で中務氏が権利侵害を主張しているのは、たったの1行と数行の部分だけ。具体的には「その他、本紙は中務氏側が競売の際、暴力団側に話を持ち込んでいたとの情報も得ている」(1つ目の記事)、「お寺の一部はすでに競売になっているが、その善意の第三者に見せかける落札者を捜してくれるように現役の暴力団に頼んでいた事実なども指摘していた」(2つ目の記事)。中務氏は警備業もやっているので、なおさら暴力団との関係が事実なら業務停止もあり得ることから、追加で申し立てして来たと思われる。
しかし、この2つの記事は今年1月と3月に出されたもの。なぜ、出た直後でなく今ごろやって来たのか?
それに、本紙は中務氏が直に暴力団と関係を持ったとは書いていない(中務氏“側”など)。言い逃れではなく、キチンとした関係者から証言を得て書いたものだ。
本紙では、中務氏につき、このお寺乗っ取り疑惑以外にも、会社乗っ取りを認めている奥平陸氏からその乗っ取った会社を譲り受けていた件も報じている。中務氏は実業家を名乗りながら、こういう事件屋、反社会勢力といってもいい連中とも付き合うから、中務氏の知らないところでもそういう関係者が動くわけで、有体にいえば自業自得。それにも拘わらず申し立てするなど、こちらは迷惑この上ないし、報道の自由に対する侵害と言わざるを得ない。
なお、本紙はこの暴力団関連につき、勝訴した仮処分において提出した本紙・山岡の「陳述書」のなかでもっと具体的に述べている。
申し立てされた以上、こちらも反論しないわけにはいかないので、以下、その該当部分を転載する。