訴訟で争っている最中に、代理人弁護士が辞任するのは極めて異例のことだ。
病気などの非常事態ならやむを得ないが、冒頭に載せたように、向こう側は10人も代理人に名を連ねていたのだからそんな理由であるわけがない。
2月28日付で、理由も告げず突如「辞任届」を送付していたのは、本紙で適時報じているように、大阪のお寺「正圓寺」の乗っ取り事件に関与している疑惑を報じたところ、記事削除の仮処分申し立てをして来た「中務稔也」氏(下右写真)の代理人。
そのため、3回目の審尋が大阪地裁で3月10日に予定されていたが中止になり、まだ新たな期日は決まっていない。
3月10日の審尋では、本紙は1回目審尋で少なくとも真実に足る報道であると証拠書類など提出済で、それに対し中務氏側が反論の書面を出すことになっていた。
あくまで本紙の主観ながら、辞任は、まともな反論ができないからだと思っている。
今だから明かすが、1回目の審尋後、中務氏の担当弁護士は、裁判官室を出た本紙・山岡を追って来て、何とか中務氏の顔を立てて記事の実名部分だけでも伏せてくれないかと懇願して来た。
これに対し、山岡は、記事はそれなりの根拠がある上、中務氏は提出して来た陳述書のなかで、山岡が中務氏の会社「ユニテックス」(大阪市浪速区)を訪ねた後、一度、実名と顔写真を伏せたのは、記事は間違いと認めたからで、それにも拘わらずまた実名報道するとはどういうことかと怒っているが、そもそも山岡は謝りに行ったのではなく、仲介した探偵の「三河良」(みねしましゃちょーVS青汁王子にも登場)が、中務氏の言い分を聞いてくれといったから訪ねただけで、その後やはり疑惑が濃厚と判断したから実名にしたに過ぎないこと、また山岡が謝罪したというなら、なぜ、その後に三河氏に200万円を支払い、「それなのにまた実名に!」旨いって怒るのはおかしくないかなどと説明していた。
また、1回目の審尋の席で本紙・山岡は、この疑惑はすでにお寺側が詐欺で中務氏も含め告訴、受理になり、捜査中である自分の立場も省みず、よく記事削除の仮処分をすると抗議していた。
こうしたことから、さすがに面倒を見れなくなり、代理人を下りたと本紙は見ている。
この際、述べるが、中務氏の周辺には、お寺乗っ取りに登場する以外にも本紙が知るだけでも怪しい人物が多い。