アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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他の乗っ取り事件にも関与していた、お寺乗っ取り疑惑で本紙記事削除仮処分申立した中務氏

 本紙が「正圓寺」(大阪市阿倍野区)につき、「乗っ取り疑惑がある」と報じたところ、事実無根だとして中務稔也氏(冒頭左写真。「ユニテックス」「ゼフィア」代表)に記事削除の仮処分申立をされている。しかし、こうした事実などがあるから本紙は中務氏の疑惑を報じたとの主張に、中務氏がまともに反論出来ていないことは本紙既報の通り
その中務氏が、別の会社乗っ取り事件でも、善意の第3者だとして登場(乗っ取り側がその会社を中務氏に譲渡。それも係争中に)していたことがわかったので報じる。
しかも、このA社(福岡市)を乗っ取ったのは、本紙では何度も報じている大物詐欺師といっていい「奥平陸」氏(冒頭右写真)。しかも、この乗っ取り事件では、和解となったものの、その和解内容は実質、違法に乗っ取っていたことを自白したようなものだった
ところが、中務氏はそんな事件屋から係争中に、しかも係争中と認識していながらその乗っ取ったA社の譲渡を受けていた(そのことを示す裁判資料=右下写真)。さらに、それ以前にそんな事件屋と上場企業絡みなどで交流があったのだ--。

奥平氏が、A社を乗っ取ったのは2022年4月のことだ。
売却したのはH氏。その売却内容だが、まずは、奥平氏を連れて来たS氏に株を売却、そのS氏を社長に据えるとの条件で、売却価格は会社の負債分を含め9億円だった。
というのは、A社は金融会社で H氏はその運転資金の銀行借り入れの個人保証までしていたので、その分を含めた9億円の一括払いを奥平氏に求めたが、結局、分割支払いの条件となったため、その分割払いが完了する前に会社の株を売却することに不安があり、とりあえずは、以前からH氏と仕事仲間でもある前出S氏への売却なら安心と考え、奥平氏もそれでOKとしたからだ。
ところが、実際に株を売った相手はS氏ではなく、奥平氏の部下のK氏なる者で、S氏はA社の社長に就いたもののほどなく解任され、奥平氏の部下のK氏が代わって社長に就任。
そんなことになったのは、A社の株の売買契約をする際、奥平氏側から2億円支払われたものの、約束の負債分(約7億円)の支払いは反故にされただけでなく、A社の資金は不正にほとんどが流出されるなどしH氏は大きな被害を受けた。
そのためH氏はK氏、奥平氏を刑事告訴。また、資金回収のために奥平氏個人の破産申立などもした。ただし、裁判には時間がかかることなどから結局、和解。訴えは取り下げた。

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