アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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安倍事務所閉鎖——昭恵夫人と一緒に看板下ろす男性に仰天。表に出ていいの!?

本紙で予告した通り、昨12月28日、安倍晋三元首相の地元、山口県下関市の安倍事務所の年内閉鎖に伴い、安倍昭恵夫人も参加して看板下ろしが行われ、NHK始め大手マスコミで同日中に報じられた。
外務大臣も務めた父・安倍晋太郎氏の後を継いで、31年前から地元での政治活動の拠点として来たが、その歴史に幕を閉じるわけだ。
したがって、ニュースになるのはわかる。
だが、本紙はこの看板外しの映像を見て仰天、はるかにニュースではないかと思ったのは、マスコミの前で、昭恵夫人と2ショットで看板下ろしを行った男性が、よりによってあの男だったことだ。
それはそうだろう。冒頭写真のように、この右手の男は、例の「桜を見る会」前夜祭を巡り、政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴され、20年12月、100万円の罰金という有罪判決を受けた配川博之氏ではないか。
罰金といえど、リッパな有罪で、前科が付き、したがって、配川氏は公設第1秘書だったが辞職した。
しかも、本紙では当時も報じたことだが、安倍元首相も東京地検特捜部の取り調べを受けたが、配川氏が、前夜祭夕食代計3022万円については、「記載すべきだったが、自分の判断で書かなかった」と供述したことから、安倍氏は嫌疑不十分で不起訴になった
とはいえ、この配川氏の「自分が独断でやった」のが本当なら、嫌疑を受けた安倍氏はいい迷惑。そんな秘書は事務所から追放して当然だろう。ところが、本紙でも既報のように、配川氏はこっそり私設秘書として有罪に問われてから4カ月も経たず安倍事務所に舞い戻っていた
だが、それは親分の安倍氏を庇ったことを意味するから、あくまで裏方でのことであり、本紙では今年3月、ついに完全復帰したと報じたが、それもあくまでマスコミなどの目を避け、事務所に入る際は正面玄関ではなく、裏から入るかたちだった。
 それが、歴史ある安倍事務所の閉鎖式で、事務所を代表(現在の肩書は事務所顧問)して昭恵夫人と2人で安倍事務所、それに自民党山口県第四選挙区支部の看板も下ろした(横写真)。
本紙の常識では、事務所に復帰=安倍氏の身代わりを意味する。しかも、罰金といえど配川氏は“前科”者であり、その前科が消えるのは5年後(25年12月)。どう考えても、表に顔を出せないはずのその配川氏が、なぜ、堂々と事務所代表として顔を出し、昭恵夫人と2人で看板を下ろせるのか!?
露骨にいえば、民主主義を冒涜する行為とも言える。
にも拘わらずなぜ、安倍後援会も、昭恵夫人もそんなことを許し、そして、大手マスコミはそのことを指摘しないのか!?
まさにモリカケから自宅火炎びん事件といい、疑惑塗れの安倍氏は、最後の事務所閉鎖まで見事にダーティーさで一貫したといっていいだろう。

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