アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙を騙して実名を伏せさせていた、あの青山清利

本紙では過去、青山清利被告(冒頭写真。47)につきたくさん報じている。
古くは「トランスデジタル」「タスコシステム」「春日電機」といずれも上場廃止になったが、その資金繰りの厳しさにかこつけ闇金利子で資金を貸し付け暴利を貪った。
そうかと思えば、秋田新太郎氏が社長を務める太陽光発電システム販売「エステート24ホールディングス」(大阪市北区)を一時、米国アメックス上場のコールセンター子会社「グローバルホットライン」(東京都新宿区)を完全に乗っ取ったこともあった。
いずれも融資絡みの手口で、エステート24、グローバルも、かつて自身も勤めていた「光通信」の人脈繋がりで接触していた。
本紙では注目し、青山氏関係の記事を20本ほど書いていた。
こうした融資資金の原資はそもそも銀行からの借り入れのようで、融資詐欺で有罪判決(執行猶予)を受けたこともある。また、脱税では実刑判決も受けている模様だ。
そうかと思えば、未公開株詐欺では差し戻し審となり、来年2月に判決が出るという。
このようにかなりの”大物事件屋”なのだが、今年2月、本紙に代理人弁護士を通じて接触、記事削除を要請して来た。
その手口がすごい。
代理人弁護士、こちらにメールで記事削除の件といいながら、「秘密保持契約」をしないと誰の記事の件か教えられないという。そんな無茶な要請は本紙も初めてで断ったが、ともかく会ってくれというから、もう秘密保持契約の件は諦めたのだろうと思い会ったら、人に貴重な時間を取らせておいてまた秘密保持契約のお願い。余りの態度に怒る気をも通り越し、根負けして秘密保持契約をしたら、「青山清利」の件だった。
その秘密保持契約の件をここにバラしていいのかと心配される読者もいると思うが、大丈夫だ。
なぜなら、本紙が青山氏が接触して来た件を明かさないのは、本人が「すでに実質引退し、もう悪いことは何もしていない」、「昔したことは反省している」との言葉を信じたからだ。
ところが、未だに、以前の手口同様、裏で画策し、新たに会社乗っ取りをやっているとの有力情報が寄せられた。

もっとも、どんなに過去、悪事を働こうが、反省し、更生していれば「忘れられる権利」なるものがある。事件で逮捕記事が載っても、それから10年を一つの基準に記事削除を裁判所が認めるケースもある。(横写真=秘密保持契約書)そうしたことから、本紙では古い記事、裁判になった場合に証明が大変な記事など半分ほどにつき青山氏の実名の部分を「A」に替えてあげた。ところが、代理人弁護士はその他の記事に関してもイニシャルにすることを要求。だが、事件になり10年経っていないものなどは無理と拒否したところ、金銭支払いを匂わしたこともあったがこれも拒否。そして、本当に反省しているか本人に会いたいというと青山氏本人が現れた。東京・新宿のレンタルオフィスでのことだが、この時の青山氏の態度がまた興味深い。「自分は自業自得だから、今更記事の削除などどうでもいいんです。ですが、息子が、アクセスジャーナルの記事を見た友だちから、お前のオヤジはということでイジメに会っているんです。また、妻が末期がんで、最期を悲しませたままにしておきたくないんです」旨、語り、情に訴えて来たのだ。本紙・山岡はそれを聞いて一瞬、OKしようとも思ったが、長年の経験から思い止まり、弁護士に本当にそうだと証明する文書などを要求。(*失念していたが、以前、本紙記事につきニフティーに虚偽申告して削除させようとした前科も)ところが、奥さんについてはがんを窺わせるものを出して来たが末期がんとはわからないもの。息子のイジメに関しては何ら出して来れず、本紙・山岡の方から話し合いを打ち切り、「訴えるならご勝手に。ただし徹底して争うし、秘密保持契約のことも明らかにするし、実名を伏せた記事もその際は元に戻すから」旨、告げたのだった。ところが、今回、本紙に告発があり、「妻と息子と元気に歩いているところを見た。虚偽では」との情報が。それどころか、過去と同じような手口で、ある大手企業に乗っ取りをかけていると信じるに足る情報が寄せられたのだ。そのため、イニシャルに替えた部分も実名に戻すことにした。今後、折を見て、この新たな乗っ取りの重大疑惑などを報じて行くつもりだ。

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