岸田首相の支持率は、株式投資家の不支持とは逆に堅調に推移している。思うに、専業投資家がSNSで数億円、数十億円儲けたとか、ブランド物自慢とかしているケースが溢れているのを見せられては、サラリーマンからしたら「もっとこいつらに税金かけろ!」となるのも無理はない。なお、投資家に不評の原丈人氏は一般投資家への課税強化をいっているのではなく、村上ファンドや高速取引業者などを規制しろといっているのだ。
ところが、なりきり村上ファンド、なりきり億トレ気分の零細投資家が実に多いことには笑える。株式投資家の99%は投資額1億円以下だというのに、SNSや掲示板を見ると約9割が億以上と見るのだから投資家は見栄っ張りが多いということか。世間から増税の批判を浴びたくなければ、儲け自慢、ブランド物自慢、美食自慢は控えた方がいい。
さて、中国系仕手筋銘柄の動きが鈍くなっているが、中国筋に日本の仕手筋が絡んでおり、ややこしい。(冒頭写真=「アジア開発キャピタル」は昨年12月号に加え、今年4月号記事についても4月8日付でFACTA出版を提訴。共に「許振東」氏絡みなどから)
「ジェイホールディングス」(2721。スタンダード)の筆頭株主「アースマテリアル」(16・19%。千葉県松戸市)は実質、「SDSホールディングス」(旧・省電舎ホールディングス。スタンダード)の筆頭株主(17・17%)である吉野勝秀氏の会社といっていい。その吉野氏はジェイHDの社外取締役でもあるが、本業は環境ソリューション事業総合プロデュース・廃棄物処理に関するコンサルティングを行う会社の持株会社「新東京グループ」の社長で、アースマテリアルのすぐ近くに本社を置く。そして「アジアゲートホールディングス」(1783。スタンダード)とも関係があるとの指摘も。