アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「プラコー」社外取締役に「和円商事」本多社長就任の背景

 中空成形機等プラスチック加工機の専業メーカー「プラコー」(6347。JQ。さいたま市)が6月9日にIRした「第61期定時株主総会招集通知」によれば、6月24日開催予定の総会で、「和円商事」(東京都中央区)の本多敏行社長(冒頭写真。50)の社外取締役選任が議案として出されていることがわかる。
だが、和円商事といえば、本紙でこれまで何度も取り上げて来たように仕手筋として有名どころか、プラコーは昨年11月6日、臨時株主総会を開催し、黒澤秀男社長(当時)ら旧経営陣が一掃され、古野孝志新社長らに入れ替わったが、それは「和円・篠原」仕手連合が裏で画策した結果ではないかと本紙では指摘していた御仁だ。
本紙ではその際、そういう背景から、プラコーの組合側も、黒澤前社長らを支援すべく、「無期限ストライキ」を行うかも知れないとのコメントも紹介していた。
だが、結論を先にいえば、この見方はかなり不正確だったようだ。
和円商事の本多社長は株好きで、しかも近年だけ見ても「アクロディア」(3823。東証2部)、「FHTホールディングス」(旧ジオネクスト。3777。JQ)、「中小企業ホールディングス」(旧クレアホールディングス。1757。東証2部)、「五洋インテックス」(7519。JQ)など業績不振の仕手株を売買していたことは紛れもない事実だ。
だが、和円商事はプラスチック再生材料の仕入れ及び輸出などのシッカリした実業があり売上高も60億円以上とこれら株購入相手上場企業よりずっとあり業績好調。怪しい仕手筋と組む必要性は乏しく、篠原猛氏と連合していた事実はなかった模様だ。
また、黒澤氏はプロパー社長ながら、後述するようにトップになるや私腹を肥やし、社員に嫌われており、前出の「黒澤前社長らを支援すべく、『無期限ストライキ』を行うかも知れない」などと自分が経営権争いで有利になるために虚偽情報を流させていた模様。
古野新社長体制になって、今後、業績は伸びそうで、本多氏の社外取締役候補理由は、記載通り、プラコーの経営体制の強化充実を図るためであるようだ。

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