株式市場は主力銘柄中心の相場が続いており、ハコモノ仕手株にはイナゴがつかない状況だ。しかし、裏では動きが出て来ているようだ。また、新旧仕手筋の揉め事も起こっているという。今週はこれらを取り上げる。
祖業は家電販売「ラオックスホールディングス」(8202。東証スタンダード。東京都港区)の羅怡文会長(冒頭写真)は社長も兼務するとのIRが2月27日に出た(正式決定が3月27日開催予定の定時株主総会を経て)。中国からの団体客が大幅に消えたことで経営は厳しくなるためだと思うが、その裏でこの羅氏が関わる別の上場企業に動きが出て来たという。この企業、買収時にはネット上で叩かれたものだが、批判が沈静化したことで動き始めたのか(詳細は後述)。
ところで、中国人経営の上場企業は増えているが、一般社団法人「日本華人上場企業協会」が昨年、東京・銀座3丁目に設立された。羅氏は中心メンバーで、株式市場では有名なH氏もメンバーである。
次に「エルアイイーエイチ」(旧「東理ホールディングス」。5856。東証スタンダード。東京都中央区)。2月13日のIRによると、元代表取締役の福村康廣氏(横写真)に対する損害賠償を提起したとのこと。2023年3月、エルアイ社子会社のポン・サンテのエステ事業を福村氏個人に約1億4260万円で譲渡する契約を合意するも、福村氏は譲渡代金を支払わず、また、エステ事業の賃料を自らではなくポン・サンテのままにしていたという。
福村氏については、アクセスジャーナル本編で既報のように、エルアイ社だけでなく、その子会社だった「エス・サイエンス」(5721。東証スタンダード。東京都中央区)についても長年に渡り私物化。挙句、両社共に追い出され、両会社側から福村氏に訴訟が相次いでいる。福村氏は上場企業を経営する資格がない人物といわざるを得ず、会社側は一貫して毅然とした態度を取って欲しい。ただ、<連載>福賀中の兜町アンダーワールド(111)エス・サイエンスについては、筆頭株主だった福村氏個人分の一部がよりによって三崎優太氏(青汁王子)に譲渡され(すでに売却済)、その仲介役が、やはり仕手筋と親しい公認会計士・能勢元氏という皮肉も。



