この記事のタイトルに出て来る、大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の“黒幕”とは、高橋英樹氏のことだ。
ミュゼは、広告代の隠れ債務が巨額であることから経営がひっ迫し、素姓の怪しい者も経営にタッチするなか、昨年9月、会社分割され、新たに「MPH」(東京都港区)が経営権を取得。会長には美容業界ではカリスマ的存在で、かつ上場企業「フォーサイド」(2330。東証スタンダード。東京都中央区)の社長も務める大島正人氏が、同じく美容業界で実績ある三原孔明氏が代表取締役社長に就任。これで、いよいよ正常化するとも見られていた。
ところが、本紙指摘のように、実はこの2人に実権はなく、裏で資金繰りの面倒も含め、取り仕切っていたのが高橋氏だった。
これまた本紙既報のように、つい先日には、大島氏の方がクーデターを起こし、現在、高橋・三原社長側は窮地にあるとはいえ、こんな芸当、そうできるものではない。
高橋氏は、実に手練手管にも長けているといっていいだろう。ところが、そんな高橋氏が、本紙が早くにスッパ抜き、追及している国民民主党・玉木雄一郎代表の実弟・玉木秀樹氏に手玉に取られた格好で8000万円もの損害を出していたことがわかった。
それだけでも驚きだが、実は2人は仲良く「AIX JAPAN」なる合同会社の業務執行役員に就いていたのだ(そして、玉木氏の方が代表社員に)。
横に掲げたその法人登記簿のように、2人が業務執行役員に就いたのは2023年10月19日のこと。
だが、それからわずか8カ月ほどで、この会社は解散している。
いったい、何があったというのか?
ヒントを出すと、玉木氏がこの会社でやろうとしていたことはドバイと関係がある。
そう、ドバイといえば、秀樹氏、刑事告訴され捜査が進んでいる案件も、ドバイの王族と組んで電気自動車を製造・販売するなんて計画絡みだった。その前には、トヨタ自動車の豊田家一族の会社の代表に秀樹氏が就いたこともあった。