アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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今野智博元衆議院議員の弁護士法違反事件主犯格・辻直哉被告に懲役2年の求刑

 本紙では、元衆議院議員(自民党旧安倍派。当選2回)だった今野智博弁護士(右下写真)が、弁護士資格のない者に弁護士活動をやらせ、当初から詐欺被害者の着手金狙い(したがって、被害金回収はほとんどない)で、わずか半年のうちに総額約5億円を集めた悪質極まりない弁護士法違反事件(非弁提携)である上、弁護士資格のない共犯者のなかの主犯格として、本紙が過去、被害者だと騙されていた辻直哉被告(冒頭写真)がいたことから、なおさら関心を持ち、適時、公判の様子を伝えている。
2月20日午後1時半から約2時間、この辻被告の父親の証人尋問、被告人質問、そして論告があった。
その論告だが、検事は詐欺被害の救済を言いながら非弁行為をやり、着手金を集めて収益を図る計画的で卑劣な犯行だなどとして、辻被告に懲役2年、罰金50万円を求刑した。
証人尋問の方は、辻被告の罪を軽くするように父親が被告は反省している、自分が監督して行くなどと証言する内容で、ハッキリ言って意味がないので省く。
というのも、本紙では以下、この日の被告人質問(弁護人、検事双方)の主な内容をお伝えする(要約、大意)が、辻被告は検察の起訴状の内容を認めるといいながら、肝心の犯行内容に関する質問については「知りません」、「把握してない」、「覚えていない」を連発、また弁護士に成り済まして電話する「先生電話」については否定しており、とても反省しているようには思えないからだ。

〇まずは、起訴状の朗読内容から(大意)
①昨年12月~今年1月にかけ、弁護士資格を持たないにもかかわらず、架空詐欺事件の被害金の回収の委任契約、法律事務を行い、報酬を得た「弁護士法違反」。
②詐欺被害者128名から得た犯罪収益を、広告代として株式会社コデコプラス名義の架空の請求書を送付し、今野被告預かり金口座より借名口座に振り込ませた「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」。
裁判官(以下、裁):起訴状の朗読事実はわかりましたか?
被告人(以下、辻):わかりました。
裁:内容に誤りはないか。
辻:間違いありません。
裁:弁護側も同じ意見ですか。
弁護士(以下、弁):はい、同じ意見です。

〇弁護士による被告人質問
<弁護士法違反について>
弁:法律事務所設立の際には、誰から話があった?
辻:働いていた会社で付き合いのある人から、法律事務所を紹介してほしいと言われました。
弁:湊和徳とはどうやって出会った?
辻:今野とは定期的にMTG(=ミーティング)を行っており、今野は債務整理には興味ないが、詐欺被害返金はやりたいという意向を示していた。2023年6月ごろ、知り合いの紹介で湊と出会いました。
弁:今野とは、その前から他の仕事を介して関わりがあった?
辻:はい。
弁:法律事務所の設立は誰が主体?

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