本紙で国民民主党代表・玉木雄一郎代表の実弟・玉木秀樹氏(54)の投資詐欺疑惑を報じた(YouTube版も)ところ(本紙・山岡が月刊誌に執筆も)、新たな情報が寄せられた。
本紙が報じた投資詐欺疑惑は、具体的には、ガラスコーティング溶剤のアラブ首長国連邦(UAE)における独占販売権を持つドバイの会社(秀樹氏と親しい女性が代表)への投資金など3000万円を、そのガラスコーティング溶剤は優れているから儲かると謳い、秀樹氏が代表の「グローバルコンサルティング合同会社」(東京都港区)が受け取った件。
その記事のなかでも述べたことだが、秀樹氏は、UAEのアブダビの支配王族王子ナヒヤーン氏とのコネを謳い、共同で「アークモータース」(ドバイ。王子が51%、秀樹氏が49%出資のJV)という電気自動車(EV)販売会社を設立。その王子のルートがあるから、ガラスコーティング溶剤は捌けるとしていた。また、豊田自動車の豊田一族会社「豊田三共」(豊田キングス)の共同代表になり、アークモータースが中国でOEM生産したEVを販売するからこちらも儲かるとして、1口1000万円で社債も販売していた(ただし、この豊田一族会社の取締役を秀樹氏は就任わずか半年ほどで“解任”に)。
ところが、今回本紙に入った新たな情報の一つは、冒頭のように、秀樹氏は会社パンフレットで、そのアブダビのナヒヤーン王子との写真を載せているが、「ナヒヤーンと名乗る王族は500人はいる。しかし、玉木氏が紹介する王子はむろんその王族のトップではない。それどころか、正直に言えば、王族と言っていいかどうか疑うぐらいの末端の奴です。日本人はこれに騙されるが全部、嘘。カネを集めるためだけにやっていることです」とA氏は証言するのだ。
これだけでも、もう十分に驚きだろう。
本紙がこのA氏を信用するのは、彼は、共通の知人を介して秀樹氏から2022年5月に話が来て、前出のアークモータースをDIFC(ドバイ国際金融センター)に会社登記しようとしたり(中止に)、投資家向けの「投資目論見書」作成を頼まれたまさに当事者だから(横写真は、アークモータースとA氏との「業務委託契約書」。22年8月1日付。秀樹氏のサインもある)。
しかも、世界的大手金融会社出身でファンド業務に精通、UAE始め世界の金融市場にも人脈を持つ。
つまり、言わば元身内で、玉木氏がドバイを舞台にやっていたことに精通している。ところが、いくら請求しても、秀樹氏は「カネがない」と言い、未だまったく報酬が支払われないから、言わば内部告発してくれたわけだ。
「玉木氏は詐欺師そのものです。特にけしからんのは、DIFCに会社設立するのには自己資金が100万$(約1・5億円)以上ないといけないのですが、それを証明する銀行の残高証明書を偽造までしていたこと。私はそれを信じて出したから公文書偽造。UAEでは最高懲役20年の重大犯罪です。私の信用にも関わることで、私は向こうで訴訟やりますよ!」