7月20日発売の会員制総合情報誌『FACTA』8月号に、会社更生手続き中の鶏卵生産・販売大手「イセ食品」(現「たまご&カンパニー)の元会長で、世界的美術コレクターである伊勢彦信氏(95)の通称「イセコレクション」の一部売却につき、疑義を呈する特集記事が載っている(3頁)。
本紙並びに本紙YouTube版で報じているように、本紙ではこの間、伊勢氏が住む東京・六本木の豪邸の乗っ取り疑惑を報じている。
その過程で、伊勢元会長にも複数回会い、今回掲載の疑義に関しても聞いていたし、関係資料も入手している(右下は、疑惑の出ているササビーズのオークションをOKしたとする伊勢氏の契約書サイン。このサインした1頁だけを示され、その際、H弁護士から「これは仮契約でいつでも撤回できる」と説明を受け、内容については一切説明を受けなかったという)。
この記事の疑義は、当然のことなのだが、唯一残念なのは、この売却に関わったり、更生管財人のT弁護士の実名が伏せられている点。
例えば、FACTA記事では、T弁護士は「東証スタンダード上場の美術品・宝飾品販売グループの持ち株会社の社外監査役も務めている」と、こちらの社名を伏せられている。それは、「NEW ART HOLDINGS」(7638。東京都中央区)のことだ。
このイセコレクション売却巡る疑義については、FACTA記事をジックリ見ていただくとして(+こんな関連記事も、すでに昨年12月7日に出ていた)、実はこの間、T弁護士やこのNEW ART HOLDINGS(ニュー・アート・ホールディングス」などの実名が記された人物関係図が出回っている。
作者不明ながら、かなり正確な繋がりを示していると思うので、参考までに以下に転載しておく。
そこには、本紙が徹底追及している伊勢元会長の自宅乗っ取り疑惑の首謀者と見られる中村龍道氏の名前も出ている(なお、こちらの疑惑については、すでに警視庁本庁の方で捜査されている)。