大手企業信用調査会社「東京商工リサーチ」は昨年12月16日、脱毛大手「ミュゼプラチナム」(昨年9月2日に会社分割された「MPH」が経営)につき、実に興味深い記事を出している。
MPHの三原孔明社長(右下写真の下人物)を単独インタビューした(12月5日)内容だったからだ。
同記事によれば、給料の支払い遅延など事実だが、MPHは過去の運営会社の大半の債務は引き継いでおらず、業績は脱毛以外のフェイシャルメニューの販売が好調で、新年(25年)からは資金繰りは正常化すると語っている。
ただし、本紙が「実に興味深い」というのは、三原社長はインタビューのなかで、ミュゼの再建に手を貸してくれているのは「グローバルブリッジファンド合同会社」(GBF)で、今後の資金調達はこの「GBFを窓口として一本化し、GBF社経由で個人の投資家からも資金を調達している」と答えていたからだ。
本紙は昨年10月18日、脱毛大手「ミュゼプラチナム」(「MPH」)の資金集めパンフレットを入手し、少なくとも8月時点での最大株主はこのGBFで、そのオーナーは高橋英樹氏(冒頭写真)であり、彼の周りにはきな臭い連中が多くいると。
そして、ミュゼ再建を目指すMPHの会長には大島正人氏(=横写真上人物。「フォーサイド」2330。東証スタンダードの代表でもある)、社長には美容機器メーカー「レナード」代表としてこの業界で大島氏同様、実績ある三原孔明氏が就いているものの、高橋氏に資金繰りを任せて大丈夫かと疑問を投げかける記事を報じていた。
この点、東京商工リサーチはGBFがスポンサーとわずかに触れているだけで、高橋氏の名さえ一切出ていない。
だが、本紙既報のように、高橋氏は昔、未公開株詐欺事件で逮捕され服役していたこともあれば、最近でも、新型コロナのPCR無料検査補助金で183億円詐欺しようとした黒幕と見られる。さらに、「8コイン」という無許可仮想通貨販売事件、他の詐欺事件主犯とも交流があるなど(「ニチリョク」7578。東証スタンダードで暗躍した詐欺師の竹山聡氏とも)、ともかく怪しい人脈と深い繋がりがあり、ハッキリ言えば詐欺師的な人物。そんな者が再建に本気で協力するとはとても思えない。
そして実際、こんな事実がある。