選挙運動期間中だが、十分に信ぴょう性があれば、例え候補者にとってマイナスになり得る情報でも報じていい。
ダメみたいは見方があるが、そんな法律はなく、大手マスコミは自粛しているだけのこと。むしろ、候補者の素顔を提供することは、有権者が誰に投票するか選択するうえで手助けになるはずだ。
そこで、菅原一秀元経産相(東京9区。自民。旧安倍派)に続き報じることにした。
北海道3区から立候補している高木宏壽候補(64。旧二階派。当選3回)に関することだ。
まずは、冒頭写真をご覧いただきたい。
これは、高木候補の選挙区、札幌市豊平区に本社を置く太陽光発電システム販売会社「アーク」(渡邉賢二社長)は今年設立20周年を迎えたが、そのお祝いの席に来て高木候補が挨拶した時に撮られたもの。アーク社のHPで紹介されている。
同社の23年12月期の売上高は約24億円、利益は約6100万円。
スペシャルアンバサダーに貴乃花・元親方(元横綱)を起用(下に写真掲載)。TVCMにも出てもらい、地元での知名度を上げている。
また、横写真は高木候補が代表を務める自民党北海道第三選挙区支部の収支報告書(2022年分)の一部で、アークが60万円の寄付をしていることがわかる。
その下写真も、22年の同じ収支報告書で、「KOC・JAPAN」なる会社も60万円寄付していることがわかる。
両社の60万円という金額は、他の企業の寄付額に比べ最高額だ。
KOC・JAPANといえば、本紙読者は真っ先に脱毛大手「ミュゼプラチナム」との関係を思うことだろう。しかも、本紙既報のように同社の背後にはきな臭さが漂う。
しかも、同社は高木候補の選挙区とは遠く離れた東京だ。
そんな会社がここに登場するのは、アーク・渡邉社長との関係からと思われる。
本紙に情報が寄せられたのは、今年4月、「8コイン」という暗号資産(仮想通貨)の無許可販売で事件が起きたことに端を発している。