「安倍元首相後継」吉田氏当選――“連立”失言と、林官房長官・山口県連との遺恨

本紙は安倍晋三元首相（映画『妖怪の孫』に本紙・山岡出演）に続き、「安倍後継」を名乗る吉田真次衆議院議員(後援会長はアッキーこと安倍昭恵夫人。下関市の事務所は安倍氏と同）をウォッチし続けている。
林芳正官房長官は先の衆議院選挙で衆議院議員に鞍替え。そして、安倍氏亡き後には、山口県の小選挙区定員が４から３に減るなか、生前の安倍氏の選挙区（旧山口４区）だった下関市を含む新３区からの出馬が決定。前回、旧４区から出馬していた吉田氏は比例区に回らされた。
当初、これに不満を唱え、公認を得られなければ無所属で出馬し、林氏と新３区で戦うとの見方も出ており、かつ、自民党山口県連が先の総裁選で林氏を推すなか、小林鷹之候補応援に回ったこともあり、今回衆院選直前には、山口県連・友田有幹事長から比例「中国ブロック」ではなく「九州ブロック」を打診され、落選危機との見方も出ていた。
だが、一転、詫びを入れ、今回の衆院選では比例単独ではどん尻の４位ながら「中国ブロック」からの出馬に。そして無事、２度目の当選を果たした（自民党は比例区から５人当選。５人目は広島４区で破れた寺田稔元総務相）。
だが、そういう経緯故、林官房長官と「安倍後継」吉田氏、同じく山口県連と吉田氏の遺恨が消えたわけではない。
それが垣間見られることがあったので以下、報告する。
また、自民党大敗で、現在、連立か連合かで話題になっているが、吉田氏の口から……。このエピソードも紹介しておく。
横に掲げた写真は、夫・安倍氏の長年のライバルだった林氏を応援する、現在、「安倍後継」の吉田氏の後援会長を務める安倍昭恵夫人。
前回記事では、吉田氏が林氏夫人と、林氏の選挙カーの前で撮った応援中の写真も載せていたが、その写真（下）につき、地元事情通はこう解説する。