本紙は今年4月16日、今回タイトルと同じ第一弾記事を報じている。
タイトルの週刊誌というのは『週刊新潮』4月25日号(冒頭写真)のこと。
そこに、年間売上高1兆円以上、わが国最大のドラッグストアチェーン「ウエルシアホールディングス」(東京都千代田区)の当時トップだった松本忠久社長と中国人女性との不倫関係記事が出るのだが、本紙は同誌発売2日前にそのことをスッパ抜いた記事だった。
そして、発売2日後の4月20日には、あの相手女性S子さん(36)の素姓を書いた。
読者は、ここまで読んで不倫を公にすることに公益性はあるのかと思うかも知れない。確かに、仕事が絡まないならその通り。だが、このS子さんはウエルシアと取引関係にある医薬品卸会社に関係。しかも、この卸会社は後発ながら100億円規模の売上を誇る大手で、マスクなどウエルシアで大量に販売されており、情実で売上を伸ばしている疑惑があった。また、松本社長自身、新潮の取材に、社宅に相手女性S子さんを泊めるという公私混同を認めていた。
そして、この新潮報道を機に松本氏は社長(取締役も)を辞任。また、松本氏は親会社「イオン」(8276。東証プライム。千葉市)の執行役員でもあったが、こちらは解任となったのだった。
実は4月20日に報じた、本紙の第2弾記事では当初、この相手女性が関係する医薬品卸会社の社名等を書いていた(新潮はむろん伏せている)。ところが、複数のネタ元からそれを伏せてくれとの要請が入った。
誤解のないように断っておくが、本紙が伏せることは基本的にない。だが、あるネタ元は、
「S子さんはその会社に迷惑がかかることをすごく恐れ、精神的にすごくまいっている」と自殺さえ仄めかして来た。もう1人のネタ元も、知り合いの中国人弁護士が介入して来て、ともかく恩に着るからとひれ伏さんとするばかり。
S子さん(中国人)の松本氏(ウエルシア)へのハニートラップ説も噂されたが真相はわからない。だとすれば結局、公益性は薄いとも思い、ならばと例外的に社名をイニシャルに伏せた。ただし、それでも大きな会社だから、関係者が見ればわかるからということで、結局、社名はA社に、さいたま市の住所も削除に。
だが、現在、そこまで執拗にS子さんの関係会社名を伏せたかった理由が判明したので、ここに弾3弾記事を書いた。
結論をいえば、その相手卸会社には池野隆光ウエルシアホールディングス代表取締役会長兼社長(横写真)が関係していたからだ。
池野氏は松本氏が社長を辞任する際には代表取締役会長だったが、社長も兼務。そして、現在も同地位にある。また、日本チェーンドラッグストア協会の会長も務める。