アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

経営支配権争いでなどで注目の「エスポア」に相場操縦疑惑――あの「植木」氏も関与か

 本紙ではこのところ「フォーサイド」(2330。東証スタンダード)、「エスポア」(3260。名証ネクスト)、「オウケイウェイヴ」(3808。名証ネクスト)、さらには脱毛大手サロン「ミュゼプラチナム」絡みで植木秀憲氏のことを立て続けに取り上げている。
エスポアに関しては、現経営陣と、植木氏サイドで経営支配権争い(プロキシーファイト)となっているからだが、組んでいた植木氏と、トンピンこと山田亨氏が仲違いしている
そんななか、今度は、エスポア株の相場操縦に関する情報が入って来たので報じる。
その件、植木氏も関与。また、証券取引等監視委員会(SESC)も情報収集し、今後何らかの動きがあるかも知れないというのだから嫌でも注目せざるを得ない。
右下に掲げたチャート図のように、エスポアの株価は今年3月以降に急上昇している。
詳しい日付は不明ながら、それは「サムライカーボンズ」(神奈川県横浜市)なる会社が、同社HPに、エスポアと事業提携の提案をするとのIRを出したことによる(=冒頭写真。そのIRの日付は2月吉日となっている)。
そのIRによれば、サムライカーボンズは車、タイヤ、電化製品などで使われている金属、プラスチック、ゴム、電子部品を原料に分解、融解し、再構築し、新たな製品を作る環境循環リサイクル工場をすでに茨城県下妻市に建設し稼働させているという。
 今後、その工場を全国43カ所で展開するつもりだが、用地買収などを自社で行うには限界があるので、不動産仲介などを行うエスポアに注目。事業提携のため、エスポアの株7・19%をすでに取得しているという。
エコ事業は今、注目の業種。しかも、あくまでエスポアと事業提携を提案に過ぎないとはいえ、7%以上の株取得となれば、十分な買い材料になったとしてもおかしくない。
実際、サムライカーボンズは「大量保有報告書」によれば、7・04%を取得している(報告義務発生日は3月1日。提出日は3月5日)。
ところが、これに対し、エスポアは同社株が急騰した後の3月18日、「当社に対する一部の報道について」とのタイトルのIRを出している。
それによれば、「共同」から3月1日、同日付でエスポア株を取得したサムライカーボンズがエスポアに「事業提携の提案を行う」との報道がされているが、エスポアが発表したものではないし、決定した事実はないと。そして、それから7カ月近く経過した現在も事業提携したとの発表はない。また、サムライカーボンズは4月15日、変更報告書を出し、持ち株比率は大量保有報告書を出さなくていい5%以下の4・51%まで低下している。

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