仮想通貨(暗号資産)「ジュピターコイン」の詐欺疑惑をご記憶だろうか。
仕掛けたのは城浩史氏なる人物。
サイバーセキュリティーの推進・強化のために「ジュピターコイン」を発行するといってICOで約30億円を集めたとされる。
ところが、上場さえしないものだから、投資家11名が2019年10月に約1億円の損害を求めて民事提訴した。
本紙もこの時、報じているが、その際、大手マスコミのほとんどが報じた。
というのは、そのプロジェクトリーダーがサイバーセキュリティーの第一人者で元代議士の松田学氏(冒頭写真)、発行する企業「ジュピタープロジェクト」の代表取締役会長が半導体製造装置で世界3位「東京エレクトロン」(8035。東証プライム)元副社長の風間善樹氏、取締役社長がアルバイト紹介大手「フルキャストホールディングス」(4848。東証プライム)の子会社「フルキャスト」の元執行役員の植木秀憲氏など錚々たる顔ぶれで、投資家はその信用だけで投資したのが実態だったからだ。
それから4年半ほど――これらメンバーの1人が、クレーンゲーム機の景品製造などの「フォーサイド」(2330。東証スタンダード)、不動産の「エスポア」(3260。名証ネクスト)の仕手に深く関与しているとの情報が入って来た。
ジュピターの時はパンフレットなどで広告塔として体よく使われていた側面もあったようで反省しているのかと思い気や、魑魅魍魎の仕手の世界の当事者として暗躍しているという。「反省」という言葉を知らないのか!?