アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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昔アムウェイ、近年はBGS(マルチ系仮想通貨)――未だ暗躍するマルチジャンキー大物

 マルチ商法(連鎖販売取引)で「日本アムウェイ」が売上1000億円を突破したのは1991年(1230億円)と、もう30年も前の話。そのころから営業マンとして活動し、未だに活躍しているマルチジャンキーの大物がいる。現在、ちょうど60歳。
マルチジャンキーというのは、マルチ商法で美味しい思いをしたことが忘れられず、その後もマルチ商法を取る企業の販売員として、あるいは、自らマルチ企業を立ち上げたり、その幹部として、何社も渡り歩いている人物のことをいう。
マルチ商法といえば、以前はアムウェイに代表されるように、鍋や洗剤から健康食品などモノを売っていた。だが、近年では投資を、仮想通貨発行のためのICO、利率のいい海外預金集めなどの人集めにマルチ方式を使う(「モノなしマルチ」とも呼ぶ)など様変わりしている。だが、こうした変化にも対応、そしてかなりの大物にも拘わらず、未だに脱税や目立つ事件で有罪になることもなく暗躍中。茨城県出身のK氏のことだ。
そのマルチの経歴を見ると、以下の通り。
日本アムウェイ→サンフラワー→グリオ→ロイヤルモナコ(副社長)→MARC-2→サイズ→サンクレール→BGSといった具合。
MARC-2は、「globe」メンバーとして紅白出場もしたあのマーク・パンサーが副社長をしていて話題に。本紙でも記事にしたことがある(2007年3月)。 また、本紙ではアムウェイやビットクラブをやっていた玉井暁氏が脱税でやられた際に取り上げたことがあるが、K氏と玉井氏は知り合い。
「この世界は狭いし、年齢もKが4~5歳だけ上なのでライバル視していたのでは。Kは“玉井はセミナーで自分は防衛大学出といっているが、あれはウソ”とよく言っていました」(知人)
 この玉井氏、2021年11月、「ジュビリーエース」という仮想通貨(暗号資産)への投資を謳い金融商品取引法違反(無登録営業)で逮捕された。総額650億円を集めたともいわれ、「マルチの帝王」ともいわれたが、捕まっては元も子もない。
これに対し、2020年8月、「BGS」なるマルチ系投資プロジェクトのオープンセレモニーが開催され、会場にはデヴィ夫人島田陽子、千葉真一、鳩山由紀夫元首相、アントニオ猪木元参議院議員、海江田万里元民主党代表らの花束が。
会場で音頭を取ったのは「半沢龍之介」なる元中国人だが、それは投資詐欺で事件化した「テキシアジャパン」の銅子正人の役回りと同じで、実際に裏で絵を描いたのは後藤氏やK氏とのことだ。

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