アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(374回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月8日~4月12日)

プロフィール 投資歴25年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,992円と、前稿比-1,377円(※前項▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))の大き目下落となった。日経平均CFDは、強い雇用統計を受けて39,297円と上昇。
直近安値は2023年10月4日に30,488円(※30,269円がCFD最安値)。2023年の高値は6月16日の34,003円。

NYダウは、週間で-1,465ドル安となる38,904ドル(※前稿比+893→+762→▲9→▲364→▲45→+504→▲44→+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)で引けた。
ナスダック100は18,108Pと、前稿比-146P安(※前稿比▲85→+531→▲210→▲285→+365→+252→▲276→+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。2023年の高値は11月22日の高値16,212P。

今週は、筆者がたいへん気にしている米国債の金利のお話から。
先週末に出た「米国3月雇用統計」の結果、景気後退の可能性がまるで感じられなかったことから、「米国の利下げが遠のいた」と市場には理解され、「米国2年債金利」は4.751%、「米国10年債利回り」は4.4%、「米国30年債金利」は4.551%まで上昇して引けている。

それぞれ年初来高値近辺やら、越えてしまったといえそうな勢いであることから、現在筆者は持ち株の「IS米国債20年ヘッジ」(2621)をどうするべきか、思案している。

ただ、「ここから金利が上昇してもたかが知れている」という思いも強い。米国10年金利のレベルで現在4.4%の金利が、4.5%を越えたぐらいが最大であろうか!? なんたってここから米国が利上げにさえ向かわないなら、米国2年債金利のこれ以上の上昇は難しいので、これに連動する長期の金利も上がらないといえるだろう。
また欧州ECBはというと、6月利下げ開始、年内3~4回の利下げが待ったなしのようだ。米国のようなノイズがなく、まっすぐインフレが低下しており、もはやディスインフレ的だともいわれる経済になっているからだ。これまでタカ派だった高官たちも、一斉にハト派に転換しつつあるので、この流れは決定的といえる。
そうなると、米国FRBもある程度、調子を合わせてくるだろう。ようするに米国FRBも、6月がダメでも7月に、そうでなくとも年内利下げ開始は確実。また年内の利下げ回数は減ってくる予測であるものの、その分2025年の利下げ回数は増えるだけ、になるだろう。
よって、筆者は「IS米国債20年ヘッジ」(2621)について、よほどのことがない限り、このまま持ちきる考えを持っている。これは4月11日(木)に配当落ちがあることもその理由となるが、もう一つ、株式がとてもいま買えそうにないことも大きいのだ。

その理由を4つほど挙げたい。
1つ目は、例年4月15日近辺は、米国の確定申告の最終期限だということだ。よって、現金が必要な人間は、4月から今週前半までにリカクするだろう。よって、今週の前半までは弱いのが自然か。これは毎年のことなので来年も忘れないでおきたい。
逆に米国での確定申告での還付金は、4月19日近辺以降から還流するらしく、例年4月~5月上旬は株価推移が比較的強めなことが多い。
2つ目は、米国実質金利がとうとう2%越えとなる2.03%になってしまったことだ。2024年2月12日の2.02%を越えてきた。当たり前であるがこの実質金利の上昇こそが、株式市場の最大の敵である。
3つ目。イスラエルとハマスの衝突が収まらぬ中、イスラエルはイラン大使館を爆撃して陸軍司令官のザヘディ上級司令官を殺害した。これによりレッドラインとされる、イランとイスラエルの衝突が行われる可能性がある。この両国が戦争にでもなれば、中東地域ほか世界中での大戦争となる可能性が予見でき、すでにイランは「イスラエルにこれまで見たことのない対応をする」と報復を明言していることから、この問題が片付くまでは様子見してキャッシュを持って成り行きを見守りたい。
最後に4つ目。年初から大きく買い越していたはずの海外勢が、猛烈な勢いで日本株を売っている。買い過ぎたのかもしれないが、これだけ売ってくるとなると、さすがに心配。詳細はテクニカルの項に譲りたい。

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