アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「エスポア」経営陣の解任を求める植木秀憲氏の狙い

 6月19日、不動産会社「エスポア」(3260。名証ネクスト。東京都渋谷区)は、3%以上の株主である「JPIW合同会社」(東京都台東区。植木秀憲代表=冒頭左写真)が、臨時株主総会招集請求と株主名簿閲覧謄写請求をして来たとIRした。
臨時株主総会で、エスポアの矢作和幸社長(冒頭右写真)以下、5人全取締役の解任を求めると共に、自分が適任と考える6名全員を新取締役にする議案を諮りたいという。
これに対しエスポアは7月5日、「買収への対応方針」につきIR。JPIW合同は当社とこれまで何ら協議を行うこともなく、突如、本件請求を行い、またこの数カ月で当社株式出来高が急増すると共に株価も著しく高騰している(下写真参照)状況を踏まえると、JPIW合同を含む複数の株主が大規模に買い上がっていることは明白。すなわち経営権奪取(乗っ取り)をやって来ている不適切な者だとして防衛することを明らかにした。
それにしても、何が狙いで、このJPIW合同の植木氏とは何者なのか?
実はこのJPIW合同の植木氏とエスポアとの関係について、本紙は今年4月5日、「あの詐欺疑惑仮想通貨『ジュピターコイン』のメンバーが、『フォーサイド』『エスポア』で仕手!?」とのタイトル記事で報じている。
 詳細は同記事をご覧いただきたいが、植木氏は人材派遣がメーンだったころのフルキャストの元執行役員。人脈が豊富で、現社長の矢作氏をエスポアに送り込んだのがそもそも植木氏。しかも、矢作氏は「アークホールディングス」(東京都渋谷区)という駐車場経営などの会社社長だが、ほぼ同時期、JPIW合同、植木氏個人、アークホールディングス、矢作氏個人でエスポア株を共同保有する関係にあったのだ(*ただし約2カ月後に共同保有合意を解除)。
では、なぜ今回、植木氏と矢作氏は敵対関係になったのか?

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