大阪府警が近く逮捕へ――準構成員オーナー建設会社による６０００万円恐喝事件

「このクソガキが！　カネ、カネ、ぬかしよって。おまえ、生意気や！」――ビルの建設代金の支払いを逃れるため、工事代金を請求した下請け業者を脅したとして、大阪府警布施署は指定暴力団「東組」（本部。大阪府西成区）の「２代目清勇会」（堺市）若頭・大野大介（50）と、建設会社経営の八木保慶（41）両容疑者を逮捕した。
Ｏは知り合いの建設会社が、下請け業者から工事代金の一部５００万円の支払いを求められたことを知るや激高。１月12日、大阪市内の会社に組関係者ら約10人を集め、業者の男性を呼び出して取り囲み脅したとされる。Ｏらは他にも同様の手口で、業者らに支払う工事代金を踏み倒していたと見られる。

これは、今回の被告訴人・八木保慶氏が２０１８年１月に起こし、暴力行為等処罰法違反容疑で逮捕された同年10月３日の新聞記事を要約したものだ。なお、大野容疑者は暴力団の日常を描いたドキュメンタリー映画「やくざと憲法」（２０１６年公開）に登場していた。
それから６年余り。再び、この八木氏らが似たような事件を起こした。
すでに清勇会は存在しないが、八木氏は前の事件以降、府警では準構成員扱いのため、別の者が代表に就いているが、八木氏がオーナーの（株）「89」（泉大津市）。
ただし、手口は今回の方が前回よりさらに滅茶苦茶であるようだ。
前回は脅して工事代金を踏み倒すというもの。
これに対し、今回は、八木氏の（株）89は何の関係もないのに、被害会社Ｃ社（大阪市北区）に近く工事代金１億円が入金されることを知り、Ｃ社Ｎ社長を３人で取り囲んで脅し、６０００万円を支払わせたというのだ。