「GFA」(8783。JQ。東京都港区)といえば、長年業績が定まらず「継続疑義注記」。ところが、20年7月、こんなボロ株の増資(新株予約権)を引き受ける「TKコーポレーション」(東京都港区)なる会社が現れ、現在、25・95%を保有し筆頭株主になっている。
このTK社の代表者は木内孝胤氏(冒頭写真。55)。
実はこの人、09年に民主党、14年に維新の会から共に東京9区から出馬し2度当選している元衆議院議員なのだ(前回、落選)。しかも次期衆議院選挙に東京2区から維新公認で出ることが決まっている。
ところが、そんなGFAに9月9日、あの松田元氏(下写真。37)が現れた。
“カリスマ実業家”などと言われたのは昔の話。
「オウケイウェイヴ」(3808。セントレックス)、「ビート・ホールディングス・リミテッド」(東証2部。9399)の両代表を務めたものの、業績を上げられないどころか、オウケイウェイブの方で仮想通貨(暗号資産)の関連で煽り株価を暴騰させながら、上場後、仮想通貨は暴落し多数の投資家の恨みを買う始末。ビートの方にしても、実質、解任とも言われている。反社会勢力との関連も指摘されており、今や見る影もない。
やっと上場企業に直に絡まなくなり、ほっとしていた市場関係者も多いと思うのだが、ところが、今度は宗教法人「光明寺」(京都市東山区)の代表として登場。GFAと光明寺が業務提携し、最大1万8000基収納可能という納骨堂の販売を協力してやっていくという。それだけではない。その直前、9月3日には、前出の木内氏が代表のTK社の新株予約権の一部(すべて行使すれば44万6400株分)を光明寺に譲渡しているのだ。
木内氏、こんなことをしてスキャンダルに巻き込まれなければいいのだが。
だが、この2人、これまでに接点あっての今回の登場なのだ。