本紙では、松田元氏(冒頭写真)、並びに松田氏が社長に就任して以降、本格的に展開していた「オウケイウェイヴ」(3808。セントレックス。東京都港区)の仮想通貨関連事業とその水面下でのトラブルなどに疑義を呈して来たが、それによる終わりの始まりがいよいよ始まったようだ。
本日、オウケイウェイヴは、松田元社長が4月27日付けで辞任するとIRした。それもオウケイウェイヴだけでなく、「OKプレミア証券」の取締役など、グループ関係すべての役職に関してだ。
同時に、「当社代表取締役による当社株式の取引に関するお知らせ」なるタイトルのIRも出した。早い話が松田社長による自社株のインサイダー疑惑。
同IRなどによれば、松田氏は自分が所有するオウケイウェイブ株を今年2月から3月にかけ4%ほど売却している(「大量保有報告書」最新によれば売却後所有は18・29%)。
もっとも、売却するに際し承認者に申し出て承認を得て売却しているから、松田氏に不当に利益を得る目的はなかったと会社としては認識しているという。だが、社外の弁護士に確認したところ、問題ないとはいえないといわれたので社外専門家より意見書を取得することを4月13日の取締役会で決議。5月18日までに取得する見通しという。
このIR、理論矛盾を感じないだろうか。
会社として問題ないと考えるなら、意見書を取る必要もなければ、そきもそも松田氏がグループも含めたすべての役職をなぜ辞任するのか?