アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(774)「中国人仕手マフィア、動き出す」

ビットワングループ」(2338。東証2部。東京都千代田区)という、業績が低迷し続けている仮想通貨も扱う会社がある(冒頭写真=ビットワンの株価チャート)。
昨年10月3日に増資(権利行使価格293円)し約5億円集め、ひと息ついたものの、箱モノ企業の本業はIRで株価を上げることだ。今年2月19日に中国で5Gを利用した遠隔医療サービスのIRを発表、翌日ストップ高の340円をつける。その後、世界的株式暴落で162円まで売られるも、先週は3日連続の大幅高で4月9日326円まで戻すも、翌10日大幅安。すかさずIR発表。貸倒引当金を特別利益として計上するというもので、会計操作による利益かさ上げを発表。それと同時に代表取締役の交代を発表した。
本紙は旧ヤマゲン証券時代から「マディソン証券」を取り上げているが、ビットワンの入れ替わりで就任するのは、このマディソン証券取締役のショウ・イン氏だという。
また、そのビットワンの筆頭株主(8・9%)である「KGIアジアリミテッド・クライアント・アカウント」、半導体商社「イノテック」(9880。東証1部)の第3位株主でもある(4・4%)。そしてイノテックの筆頭株主は、同じ中国マフィアの「日本投資」(10・5%)だ。
そのイノテック、昨年12月6日にインサイダー取引で罰せらたが、その人物とは、イノテックと資本・業務提携もしているCVPホールディングス取締役で、課徴金額は2億円弱と見られる。また前出の日本投資も本社は香港で、マディソン証券株を担保に20億円を借り入れているという。

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