アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

“大物”FP(出資法違反)逮捕で慌てふためく保険会社と代理店

 本紙では2月14日、茨城県警に柏木達哉(38)なるフィナンシャルプランナー(FP)が、保険勧誘の際や、保険の顧客に、投資話を持ちかけて約3億6000万円現金を預かっていた出資法違反(預り金の禁止)で逮捕された件を報じている
すると、自分も投資を持ち掛けられ現金を預けたが元本さえ戻ってこない(*元本保証していたのに)と被害を訴える情報がたくさん入って来たので追加報道する。
冒頭に掲げたのは、その柏木容疑者の顔写真が帯に印刷された、プロ100人が厳選したという保険ランキングのムック本。
柏木容疑者もその厳選した1人として、登場している。
だが、それだけの関係で、出版社が柏木容疑者の顔写真を出し、「●お問合わせ・ご相談はお気軽にどうぞ」なという文句を記した帯を付けて発売するはずもあるまい。取材を受けたことをこれ幸いに、自分で帯を付け営業用に利用したのだろう。帯にある「監修委員」なるものは意味不明。
だが、この写真は、これですっかり信用したところ、やはり投資被害に会ったという方から入手したものだ。
 なお、このムック本で柏木容疑者が紹介していたのは「アクサ生命」の変額保険(以下にそのページ転載)。柏木容疑者は同保険を多く売り上げたとして2016、17年とアクサ生命から表彰され、これがまた信用付けになっていた。
だが、その後、アクサ生命にも同保険に加入した顧客から多くの苦情が寄せられたようで、19年1月、横に転載したようにアクサ生命から保険営業の代理店に「通知」が出されている。
この黄色マーカー部分の「具体的には、海外鉱山投資(*本紙既報のタイ鉱山投資のこと)、海外投信や不動産購入、民泊事業投資(*今回逮捕の投資内容と同じ)、未公開株購入、仮想通貨購入などが挙げられ、保険加入後に、より高利回り・高配当の投資話として勧誘され、苦情に至るケースが見受けられます」などと記されている問題の保険募集人が柏木容疑者を指すことは明らかだ。
被害者の話を総合すると、柏木容疑者は「アリコ」(当時)を皮切りに、保険代理店の「あんしんFP(現・FPパートナー)」→「フィックス.ジャパン」→「HORIZON」と渡り歩いているといわれており、アクサ生命の変額保険を売りまくっていた16、17年ごろはフィックス.ジャパンに所属。日本橋支店長まで務めているが、現在、同支店は廃止されている。
この他、柏木容疑者が多く売り、結果、投資被害者が加入している保険会社としては、

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧