アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(763)「ネット証券」と「オウケイウェイヴ」重大疑惑

 まずは、先日も触れた手数料ゼロ競走で熾烈化する「ネット証券」から。
この手数料ゼロ競争でも生き残れるネット証券は「SBI証券」と「楽天証券」だけかもしれない。
3位以下は生き残りをかけ、「カブコム証券」はauの傘下入り。あとは「松井証券」と「マネックス証券」だが、好財務内容の松井はしばらく体力はありそうだ。これに対し、マネックスは米国株、仮想通貨と色々と手掛けるものの、タイミングが悪くどれも上手くいっていない。また、筆頭株主は静岡銀行だが、お互い相乗効果はなさそうだ。
そのマネックスは1月16日のIRで新たな事業のため「カタリスト投資顧問」設立を発表。運用主体の投資顧問と違い、エンゲージメント投資を行う。エンゲージメント投資とは、上場企業に対する提案と対話を通して投資リターンを追求す運用の実現をめざすもの。簡単にいえば、個人から預かったお金で「物言う株主」として上場企業に意見するのが目的だ。
筆者は、こういうのは村上ファンドや外資系ファンドなどが行うことで、ブローカー業務が主体の証券会社がやることに違和感を感じる。
そして、ここからはもう1つの本題、「オウケイウェイヴ」(38083。セントレックス)の重大疑惑だ。
オウケイウェイヴが、当時、取締役だった松田元氏(現在は社長)の提案を受け入れ仮想通貨(暗号通貨)事業に進出。正確には子会社「OKfinc」(マレーシア)を通じてシンガポールにてICOプラットフォーム事業会社を起業する「Wowoo」に17年11月に出資(19%)。そして、そのWowooが開発した仮想通貨(暗号通貨)のWowbit(ウォービット)は18年1月からICOを行い、18年5月に香港の仮想通貨取引所Bit-Zに上場した。(冒頭左写真=Wowbitの上場来の価格チャート。同右写真=オウケイウェイヴの株価チャート)

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