新型肺炎の世界的拡大で、先週の世界の株式は暴落。日経平均はリーマン、東日本大震災時に匹敵する下落となった。証券業界は2019年度決算前にして大きな痛手だ。今後、ネット証券含め遠からず淘汰の時代がやってこよう。というわけで、今回は証券会社の数社の現状を取り上げる。
丸国証券 兜町の歴史あるオーナー系地場証券だったが、今は岡三系になりつつある。歩合外務員主体の営業体制も、高齢者ばかりで、手数料は全然上がらない。本来は契約解除にしたいところだが、そうすると会社の収益はほとんどなくなるため、赤字外務員さえもリストラできないほど追い込まれているようだ。
リーディング証券 かつては茨城の地場、その後韓国系になるも赤字続きで昨年、中国系となる。しかし、業績は低迷したままで、自己資本比率は昨年末で175%と退場寸前。この水準だと信用取引で日証金からの融資も制限される。韓国系の時代は仕手筋ご用達で、事故も起きていたという。これは筆者の勘だが、同じ中国系で仕手筋ご用達のヤマゲン証券を買収し、現在マディソン証券となった同社と統合するのではないかと想像する。
岡三オンライン証券 大手証券含め、テレビCMは野村證券と同社が双璧だろう。知らない人は、CMをみて「そんなすごい証券会社なんだ」と勘違いそううだが、内情は火の車。累損は100億にもなるとの噂も。なお、あの東郷証券の残党を何人か雇っている。
次に、あの証券会社というと