アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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11月20日臨株総会に向け――「プラコー」に続き、「クレアホールディングス」でも繰り出す“大塚スラップ”

11月20日開催予定の「クレアホールディングス」(1757。東証2部。東京都港区)の臨時株主総会がいよいよ迫って来ている。
本紙ではこの間、11月6日に同じく臨時株主総会が開催された「プラコー」に関してもクレア同様、適時、報じて来た。
それはクレアも、プラコーも、会社側(経営陣)と株主側との間で経営方針を巡って対立。そして、そもそもはどちらも株主側が経営陣を追い出すために臨時株主総会開催申し立てを行ったもので、かつ、そこには有名仕手筋やいかがわしい過去、前科を持つ者などが存在。結果次第では、上場廃止の懸念が高まると見ているからだ。
報告済のように、プラコーの11月6日の臨時株主総会は株主(「フクジュコーポレーション」)側の提案が通り、会社乗っ取りに成功した格好だ。
そして、株主側が勝った一つの要因として、他の株主に3000円クオカ―ド提供を申し出ていたことを本紙では上げたが、そのいわば“奇手”の知恵を授け、臨株では株主側代理人として議長を務めたのが大塚和成弁護士(50。冒頭写真)だった。
この大塚弁護士、企業法務に詳しく、特に経営支配権を巡る案件を多く手掛けその面では著名。過去の案件をザッと上げても「ニッポン放送」に対する敵対的買収(ライブドア側。05年)から、「グッドウィルグループ」における委任状争奪戦(防衛側。08年)、「日本ハウズイング」(東証2部)における委任状争奪戦(買収側。同年)、「サンコー」(東証2部)における経営支配権争い(社長を解職された創業家側。11年)、「21LADY」(セントレックス)における委任状争奪戦(株主側。18年)、「イメージワン」(JQ)における委任状争奪戦(株主側。同年)などある。
そして、11月20日に臨時株主総会が迫っているクレアホールディングスを巡る経営支配権争いでも会社側に立ち、またまた関係者の間では“大塚のスラップ”とも揶揄される、一般的な倫理観ある弁護士ならとてもそこまでやらないだろうと思われる犯罪スレスレともいうべき奇手を繰り出していることがわかったので追加報告する。
なお、プラコーの方は株主側の臨時株主総会開催申し立てに対し会社側は拒否。そのため裁判所の判断を仰いだ結果、開催が認められたことから株主側主導で開催された。これに対し、クレアの方は会社側が株主の開催申し立てを受け開催を決定したことから、会社側主導で開催される(株主側の開催申し立ては11月2日却下に)。

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