アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(206回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月9日~11月13日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ」だと考えている。安定した資産形成を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は24,325円と、先週末比+1,348円(※前回▲540⇒ +106→ ▲208→ +590→ ▲176→ ▲155→ ▲46→ +201→ +205→ ▲37→ ▲369→ +959→ +620→ ▲1042)の大幅高となった。
NYダウは、週間で+1,821ドルの大幅高となる28,323ドル(※前稿比▲1809⇒ ▲295→ +20→ +904→ +508→ ▲483→ ▲9→ ▲467→ ▲521→ +724→ ▲1→ +498→ +1005→ ▲42)となった。前週の下落分を完全に埋めた形だ。
さて、バイデン氏の第46代米国大統領就任が決定した! この選挙、期限前投票が1億票を超え、郵便投票が8000万票、投票所投票が3500万票と、郵便投票を喧伝し続けた民主党が勝つ流れが、醸成されていたのだろう。それにしても、4日の夜まではトランプ氏が勝利する可能性がかなり残っていたために、たいへんスリリングな選挙戦であった。日本も見習ってほしいものだ。
相場に関しては、日米ともに、選挙前日にもかかわらず、溢れ出そうなくらいの買い意欲が抑えきれきれなかったようで、月曜から上昇に転じた。筆者は長期投資ポジションだけ打診買いをしたが、金額的には大きくはできなかった。一回は急落がくると感じたからだ。もともと選挙前だという理由だけで大きく下げていた相場だったために、バカになって買っていくべきだったか、結果論だが。けっして空売りだけはしなかったことだけは、褒められるところだった。
しかし日本株は、明確に米国よりも上昇率が高い週が続いている。これは、欧州勢の影響が大きいと現時点で考えてよいだろう。日本株の売買をする海外投資家の75%以上は欧州勢であり、自国が新型コロナ肺炎で投資マインドが減退していることから、日本株を買ってきていると考えるのが正しいか!? いずれにせよ、今年は現物・先物合計で10兆円を越える売り越し(※テクニカルの項参照)となっていること、裁定売り残(※テクニカルの項参照)をみても、マグマが溜まっていることがわかりやすい。銅やアルミニウムの価格も、ここで直近最高値ブレークとどう考えてもここから相場はリスクオンで問題なさそうだ。
また、大統領選挙後はお祝い相場となるのが通例。その上、10月から12月の3ヵ月は、株式市場がもっとも上がりやすい。北浜先生のお言葉を借りるなら「黄金のシーズン」である。
まずは米国株に関して現状の見立てをまとめると、NYダウは追加経済対策の進捗・進展とともに、本年9月3日につけた29,199ドルの最高値を簡単に奪回しに行くだろう。そして、それより前に「ナスダック指数」が、9月4日につけた12,074を抜き去るものと思われる。追加経済対策(金余り)で最も上がりやすいのは、ハイテクグロース株(DX関連)だということは、4月以降の相場が証明している。
ただ、GAFAMを含むナスダック市場には多少の逆風が吹く。大統領選挙と同時に行われた上院選挙は、いまだ終結に至っておらず、共和党の多数を維持する公算(50:48)が大きくなっているものの、これは逆に、ハイテク大企業に規制が入りづらくなるとの思惑となりいまのところナスダック市場は力強い。最終的には、1月5日のジョージア州の決選投票2票の結果を待たねばならないので、上院も民主党が奪回するトリプルブルーとなる可能性が残っており、全力でこの市場だけに、資金を振り向けることはできないだろう。

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