アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<記事紹介>「不動産会社社長売春未遂事件の不可解な結末」(『日刊ゲンダイ』7月30日付記事)

本日発売の『日刊ゲンダイ』(冒頭写真)に、本紙では本紙・山岡への「国策捜索」の可能性もあると見て徹底追及していた「青山メインランド」西原良三社長を恐喝したという、本紙ネタを利用した2つの恐喝事件につき、事件モノでは著名なジャーナリスト・伊藤博敏氏の記事が載っている。
詳細は同記事をご覧いただきたいが、松浦正親容疑者ら2人逮捕の方は本来はシロ、小林英雄容疑者ら2人の逮捕の方はグレーで、捜査を手掛ける警視庁組織犯罪対策3課は「これ以上、広げる気はないよう」(同記事より)で、「双方を恐喝にして決着する」(同)と起訴を匂わせる内容になっている。
誤解があるといけないので解説しておくと、確かに本紙は小林容疑者から情報提供を受けたが、それはあくまで芸能プロダクション同士の女性タレント引き抜き訴訟(原告が小林容疑者)に関してで、売春未遂事件の記事については、法廷で「枕営業」につき当事者女性が証言した稀有な例なので山岡の方が記事にしたいと働きかけたからで、少なくとも小林容疑者が主導で「書かせた」(同)わけではない。
この女性の証言は、「枕営業」を指示するような小林容疑者の事務所にいれないということで、別の事務所に移ったと、違法な引き抜きの事実はない(実際、この訴訟で小林被告側の主張はまったく認められなかった)ことを立証するなかで飛び出したもの。したがって、本来、小林容疑者は隠しておきたい話なのだ。
もう1点。同記事だけ見れば、松浦容疑者は青山メインランド・西原社長が売春相手だったことを竹之内昌虎被告(別件で)を使い、山岡に接触させ西原氏の名をイニシャルに替えさせたので、「(西原社長に)感謝され、それがどうして恐喝?」といいたいようだが、そもそも山岡は竹之内被告が松浦容疑者から相談を受けて来たとは知らない。もし知っていたら、山岡は以前から松浦容疑者はいろんな疑惑に顔を出し、反社会勢力との関係も指摘される「松浦大助グループ」の番頭格という認識なのだからイニシャルに替えるわけがない。
反社勢力に属するとはいえ、竹之内被告の説得内容と人柄を信じて好意でイニシャルにしたまでのことで、いわば騙して接触させ、いずれにしろ1000万円を松浦容疑者は受け取っていることで逮捕の隙を作ったわけで、松浦容疑者は一方的被害者といわれると、まして本紙・山岡は共犯で巻き込まれそうになったわけでクビを傾げる他ないし実にいい迷惑だ。
この件で、当初、西原社長の告訴状に松浦容疑者だけでなく、本紙・山岡、竹之内被告も被告訴人に名を連ねているともいわれるなか、山岡も竹之内被告もこの件で逮捕されなかった(未だ山岡は事情すら聞かれていない)のは、1000万円の一部でも竹之内被告に行ってない。したがって、山岡にもカネはいってなかったから、「国策捜査」で逮捕しようにもさすがに出来なかったというのが真相ではないか。
なお、小林容疑者らの勾留満期は本日ないし明日、松浦容疑者らの方はその4日後と見られ、その結果が注目される。

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