警察官の昇任試験問題集のための多額の原稿執筆料などを受け取っていた件で、警察庁が7月12日に大阪府警の警視正ら3名を懲戒処分(この3人は辞職)にしたのは大手マスコミ既報の通り。(冒頭写真=「毎日」7月12日夕刊)
大阪府警の警視正の受領額は実に約2000万円、東北管区警察学校の別の警視正は内部資料まで渡していたというのだから癒着していたと思われて当然だろう。
その相手出版社は「EDU-COM(エデュコム)」というが、他にも同じように警察官向け昇任試験問題集を出している出版社があり、ならば同じような問題があると思割れても無理ないだろう。
しかも、本紙で以前取り上げたことがある別の出版社は、特に警視庁警察官の巡査から巡査部長、警部補、警部の3段階昇給試験の問題集(参考書も)では圧倒的なシェアを占めているとなればなおさら関心が向くのではない。
おまけに、その出版社の代表を務めるのは元警視監。さらには、この元警視監と親しい弁護士は、つい先日、恐喝容疑で逮捕された松浦正親容疑者が属する「松浦大助グループ」の代理人を務めていたこともある問題弁護士と来ればさらに関心を向けないわけにはいくまい。