アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>やはり本紙・山岡に対する「国策捜査」と思わないわけにはいかないこれだけの疑問

 本紙でも既報のように、昨日、「青山メインランド」の西原良三社長に対する恐喝容疑で小林英雄、堀川嘉照両容疑者が逮捕された。
大手マスコミ報道によれば、2人は容疑を否認しているが、500万円の現金授受は認めている。だが、本当に本紙・山岡は500万円のことなどまったく知らないし、むろん両容疑者からビタ一文もらったことはない。
だから、本来なら、こんな<主張>を述べる必要はない。
だが、これまでの経緯を思えば、やはり山岡狙いの「国策捜査」と思わないわけにはいかない不可解な事実がいくつもあるからこそ、防衛のために書くことにした。
その最も不可解な点は、「最後の総会屋」竹之内昌虎被告の脅迫事件での取り調べでの態度。
本紙既報のように、本紙・山岡は原宿警察署に2度行った。断っておくが、本紙に「GFA」(JQ上場)の取締役(当時)の不正疑惑につき情報提供してくれていたネタ元が、竹之内被告から暴力団の名を出され、「さらう、殺すぞ!」と脅迫されたため告訴し事件化したものだ。本紙・山岡は被害者側なのだ。
 ところが、今回の小林・堀川両容疑者を逮捕した同じ組織犯罪対策3課の捜査員が聞いて来たことは、竹之内被告が名前を出した暴力団は誰だか聞いていないか、GFA取締役が竹之内被告に脅迫を依頼したか聞いていないかといった内容は一切なく、本紙・山岡が告訴人と一緒にGFA取締役を恐喝しようとしなかったのかという内容に集中していたのだ。(横写真=「青山メインランドの西原社長)
むろん、そんな事実はないから否定すると共に、「この調べは誰のためのものですか? こちらの取り調べ? 被害者側で話を聞いているんじゃないんですか?」と本紙・山岡は問うた。
また、山岡の供述調書にも、山岡が冗談で5000万円もらったら記者を辞めるといったとか、ネタ元がGFA取締役に金銭の話をしたなどと殊更強調して書くので、抗議し、その部分を削除してもらったのだった。
原宿警察署からの帰り際、捜査員が、「山岡さんは(青山メインランド・西原社長の告訴状のなかに被告訴人として)入ってない。だから安心して寝てください」旨、いったのは既報の通り。しかし、なぜ、竹之内被告の逮捕前に本紙・山岡にこの間の事情を聞かなかったのかと問うたら、ネタ元と2人で恐喝しようとしたと睨んでいたから旨、吐露したのだ(理由になっていないが。本紙はそもそもこの告訴案件が持ち込まれた荻窪警察署の担当トップに汚職疑惑があり、本紙がそのことを書いていたので敬遠したのだと思っている)。
 そして、本紙だけが「国策捜査」と声高に叫んでいるわけではない。『週刊現代』(横写真)、『現代ビジネス』でも報じられていることだ。しかも、同記事をご覧いただければおわかりように、そもそも「青山メインランド」の西原社長が恐喝容疑で告訴している者としては竹之内被告、「松浦大助グループ」の松浦正親氏、それに本紙・山岡の名が出ていた。しかも、それは安倍首相と親しい「幻冬舎」の見城徹社長の関係から「見城マター」と呼ばれているとの情報提供があったのは本紙既報の通りだ。
だが、前述のように、ネタ元を脅迫するなど、本紙・山岡と竹之内被告は敵対する立場。それは松浦正親氏も同じ。本紙・山岡がこの2人と組んで恐喝をするなど、多少とも人間関係を知る者からすれば噴飯ものだ。それに、松浦正親氏に「山田」なる者を介して西原社長が1000万円を渡したのは間違いないようだが、それは記事揉み消しの“依頼”で恐喝ではないはず。これでは余りに無理筋過ぎて事件化できない。
ところが、山岡狙いの「国策捜査」故、諦めるわけにはいかない。そこで今度は小林・堀川両容疑者の線から山岡を逮捕しようとしている可能性があると思わないわけにはいかないのだ。
情報提供者の1人は、こういう。
「2人は容疑を否認している。これも脅迫ではなく、西原社長が買春しようとしたと、女優引き抜きを巡る芸能プロ同士のトラブルの件で小林社長が相手芸能プロを提訴した民事訴訟の証人尋問で引き抜かれた女優が証言したものだから、小林社長がこの訴訟を取り下げすれば裁判記録は誰も見れなくなるはず。それでカネを払ったのが真相ではないか。それを正親に対する1000万円同様、自分で自主的に払いながら、ねじ曲げて脅迫にしているのではないか。
そもそも、西原社長の女性好きは関係者の間では有名。その結果、法廷で宣誓した上での証言という信憑性ある内容故、山岡さんを名誉毀損で提訴できず、正親氏、小林氏にもカネで揉み消しをお願いしながら、どういう理由からかは不明ながら恐喝と虚偽のことをいい、あわばくば山岡さんも逮捕では本当に酷い話」
しかも、西原社長には安倍首相に繋がるルートがある。
例えば、西原氏が社長の「青山メインランド」は投資用マンション販売会社だが、同社傘下には「アービング」(東京都千代田区)という芸能プロダクションがある。そして、そこには松井珠理奈(SKE48)、片山陽加(元AKB48)、嶋崎百萌香(元NMB48)、永尾まりや(元AKB48)らが所属していることからも察せられるように秋元康氏と懇意。その秋元氏が、前出・見城氏、安倍首相と親しいことは周知の事実。(横写真=『フライデー』15年7月10日号)
最後に、本紙・山岡は1年ほど前に地元・山口県下関市の安倍首相宅放火未遂事件の闇に関して報じた。それが契機となりいわゆる“♯ケチって火炎瓶”が話題になったわけだが、それに関する山岡のインタビューがつい先日、東京新聞の望月衣塑子記者が出した著書『「安倍晋三」大研究』に納められ話題になっている。また、安倍内閣に打撃を与えかねない秋元司内閣府副大臣の疑惑に関しても大手マスコミに率先して報じている。「ポスト加計」ともいわれる国際医療福祉大学とはその旨書いて提訴され訴訟中で、適時、その関連記事を書いてもいる。
「こうしたことから、安倍首相の太鼓持ちの見城氏が忖度し、警視庁に上がって来たとも言われているんです。
今回の小林氏らの逮捕にしても、本当に西原社長に『反社を使って記事を揉み消そうとしたな』と脅したとして、逮捕前に、当然、山岡さんにどういう経緯で名前をイニシャルに変えたのか聞くのがセオリー。聞かないなんておかしい。また、小林氏、堀川氏にしろ反社会勢力でもないのに、1度の事情聴取も経ずいきなり逮捕もおかしい。さらに、こんなチンケな容疑で逮捕の様子をテレビ局にリーク(冒頭写真)するのも変。買春しようとした西原社長がこれではまったく落ち度のない被害者みたいでしょう。山岡さん、気を抜いちゃダメですよ。そもそも、参議院選対策ともいわれているんですから」(警視庁筋)

 

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