本紙では、4月24日の定時株主総会が大荒れになったことから、以降、3度に渡り、PC、家電の通販サイト「ECカレント」運営「ストリーム」(3071。東証スタンダード。東京都港区)に関する記事を配信している。
まず4月29日に、定時株主総会で、あの能勢元公認会計士(右下右写真)に議長が交代し、能勢氏が現経営人とは異なる役員選任議案を出し、結果、市村智樹(冒頭左写真)らが新役員に選任されたと。
次いで5月15日、ストリーム新社長になったと主張しているその市村氏が、本紙既報の「世界のトヨタ」創業家一族とも親密な「闇金グループ」首謀者と見られる福井達容疑者(4月30日、同じ闇金経営容疑で再逮捕)の結婚式に出ていたことなどを写真付きで報じた。
さらに5月17日には、市村氏らはすでに新役員だとして登記申請しており、これに対し現経営陣側(斉藤勝久社長=冒頭右写真=ら)は自分らこそが役員(権利義務取締役)だとする仮処分申し立てをしていることを報じた。
そうしたなか、5月19日には、『週刊文春』も電子版でこの4月24日の定時株主総会での能勢氏のやり方を“乗っ取り劇”との表現で詳報。能勢氏にもインタビューし、創業者で元社長の中国人・劉海涛氏(横左写真)と連携しているのではないかと問うている(能勢氏はノーコメント)。 劉氏は2017年の社長時代、相場操縦容疑で指名手配に。その劉氏は今もストリームの大株主(20・11%)で、かつ、現在も逃亡中の身。斉藤社長にしろ、新社長を主張する市村氏にしろその劉氏の元でやって来た末のいわば内紛。こんな上場企業、他になく、その行方が注目されて当然だろう。
だが、それだけにこの間、本紙の元にも双方と思われる筋から、相手を誹謗中傷する情報提供があり、前述の市村氏と「闇金グループ」首謀者・福井容疑者との関係もそうだった。
ところが、この記事を見てのことだろう、今度は、そもそも斉藤社長と福井容疑者こそが親しく、市村氏は斉藤氏から紹介を受けて福井容疑者と知り合ったのだし、現在も斉藤氏と福井容疑者は一緒に会社経営しているとの情報が来たので以下、報じる。
これが事実なら、斉藤氏も福井容疑者の結婚式に出ていながら、それを伏せ、市村氏と福井容疑者の写真を本紙に提供したことになり、本紙は騙されたとも言える。
なりふり構わないやり口で、本当にどっちもどっちだ。
以下、斉藤氏も市村氏も、当局が「トクリュウ」とも見て捜査している「闇金グループ」の首謀者・福井容疑者と接点がある動かぬ証拠を示す。