アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙では10年以上前から再三指摘――「レーサム」(東証スタンダード上場)創業者で元会長、覚せい剤所持などで逮捕

 大手マスコミ既報のように、不動産会社「レーサム」(8890。東証スタンダード。東京都千代田区)の創業者で、元社長・会長の田中剛容疑者(60)らは本日、覚せい剤とコカインの不法所持で逮捕された。
昨年6月、都内ホテルの一室で、田中容疑者と、その部屋に呼んだ女性(今回一緒に逮捕された奥本美穂容疑者)との間でトラブルになり、110番された際、ホテルの部屋を調べたところ、今回容疑の覚せい剤とコカインが見つかっていた。なお、このトラブルの件では昨年8月、奥本容疑者と一緒に現場にいた別の女性(*編集部注。後の5月16日、同容疑で逮捕された小西木菜容疑者のこと)が田中容疑者を不同意性交等致傷罪で警視庁丸の内警察署に告訴、受理になっていた。
田中容疑者が覚せい剤など薬物常習者であることは以前から関係者の間で有名な話で、しかもそれを半グレなどに脅され、田中容疑者は長年に渡りカネを脅し取られていた。
レーサムは上場企業で、元警察幹部も天下っていたが、まったく役に立たなかった。早くに半グレ側との民事訴訟が『週刊新潮』で報じられていたのだから、田中容疑者が薬物常習者であることは薄々でもわかっていたと思うが、天下りのカネを絶たれるのが嫌だったからか、半グレ逮捕ではなく、脅迫の縁切りを迫った元暴力団側だけを逮捕するというあり得ないことも警察はしていた。
そして、近年も新たに田中容疑者は恐喝されていた模様だ。
田中容疑者、21年11月にレーサム取締役を辞任。23年5月までレーサムの過半数の株を所有していた。薬物常習者と週刊誌で書かれてから取締役辞任までほぼ丸10年、大株主から外れるまで12年近く。警察もそうだが、東証も証券取引等監視委員会(SESC)もいったい何をしていたのかといいたい。
以下に、本紙既報の田中容疑者の薬物疑惑に関する主な記事を改めて列記しておく。

〇<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(330)ジャスダック上場「レーサム」社長が提訴された驚愕の内容(2012.3.08)

ジャスダック上場「レーサム」社長被告の1億2000万円要求は、訴訟を利用した脅し!?(2012.3.30)

警視庁OB+半グレVS暴力団ーー「レーサム」社長スキャンダル巡る、1億円窃盗事件の真相(2013.6.07)

「レーサム」、問題創業者完全排除も、また重大疑惑浮上(2023.10.26)

〇<ミニ情報>『FLASH』が報じた、「薬物入りクリームを性器に」超大物経済人の正体

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