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本紙既報の小池百合子側近=樋口区長下の千代田区で起きた談合疑惑と担当職員自殺につき、『週刊文春』が報道

 現在、発売中の『週刊文春』(2月6日号)が、小池百合子側近の樋口高顕千代田区長(42)下で起きた区職員と区議(当時)との官製談合事件につき、2頁を割いて報じている(冒頭写真)。
千代田区が発注した工事の入札情報を業者(「日管」)に漏らした見返りに賄賂を受け取っていた嶋崎秀彦元区議(64)には、懲役2年、執行猶予4年の判決が下りている。
一方、この情報を嶋崎元区議に漏らした、当時、千代田区の行政管理担当部長だった吉村以津己氏は、官製談合防止法違反に問われ、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が出ている。
しかし、罪に問われたこの2人以外にも、もっと区の上層部が関わる談合疑惑との指摘があった。
この犯行自体は、樋口区長の前の区長時代の2020年のことだ。
しかしながら、樋口区長は小池百合子東京都知事の側近で、「都民ファーストの会」公認で千代田区議に当選。1期務めて千代田区区長に。そして、現在も都民ファーストの会所属。
これに対し、有罪になった嶋崎元区議は、“都議会のドン”とも言われ、小池氏と争った内田茂元都議(自民党。千代田区出身。故人)の側近で、その利権の一部を引き継いでいた。
まして、この事件では担当の部下が自殺しており、そのため、本紙では「第2の森友事件」か!?のタイトルで報じていた
ところが、樋口区長は組織的談合疑惑と職員の自殺事実の隠蔽を図ったようで、その実態は古い体質の自民党そのものだった。
しかも、神宮外苑の街路樹伐採問題では一部伐採が見送られたが、区のイチョウ並木について多くの区民が反対するのに伐採を強行する独裁ぶりだ
そして、昨日あった千代田区長選で実質、都民ファースト・自・公・国民民主相乗り(小池知事も応援に入る)で早々に2選を果たしている(右下写真)。どうなっているのか?
なお、樋口区長は、小池氏の例の学歴詐称疑惑の隠ぺいに加担していたとの疑惑まであったことから、本紙ではなお注目し、記事にしていた。
 今回の『週刊文春』記事は、有罪判決を受けた前出・吉村元千代田区部長を取材し、事務方トップの山口正紀副区長(当時)も犯行に関わっていたことを証言させている。
最後に、本紙の前回記事では、千代田区の行政監察員に公益通報した文書を有料記事部分に載せていた。
この文書には、自殺した職員と談合との関係はなく、死亡したことさえ口外しないように職員に命じた中堅幹部の実名記載もあったが、その部分は黒塗りにしていた。
だが、今回『週刊文春』もこの自殺について改めて取り上げるなか、その黒塗りを外し、以下、再掲しておく。

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