アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(414回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月3日~2月7日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の金曜日の日経平均株価の終値は、39,572円と前稿比-360円(※前項比+1481→ ▲739→ ▲705→ +193円(大納会))となった。※週間で-0.1%の下落。
その後2月1日に米国から、カナダとメキシコに対する+25%、中国にも+10%の関税を賦課すると発表すると、カナダとメキシコも報復関税を発表。おそらくトランプはさらに追加報復関税をするのでは!? という流れを受けてか、サンデーダウは大きく下がっている。
またドル建て日経平均の終値は255.8ドル(※前稿257.3→ 247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会))。週間で-0.06%下落だったため、ドル建て日経平均のほうが強かった。
NYダウは、週間で+121ドル高となる44,545ドル(※前稿比+936→+1550→▲794→+151→▲259)。2024年12月5日の45,074ドルの昨年最高値付近まで上昇した後、下落してしまった形だ。
ナスダック100は21,478Pと、前稿比-296P安(※前稿比+333→+594→▲450→+183→▲175)だった。

先週は激動の1週間だったため、筆者目線で振り返りをさせていただきながら確認していきたい。

●1月27日(月)※日経平均-366円
寄り付き前には「DEEP SEEKショック」の影響は出ていて、起床時にはナスダックCFDが-2%。報道を見ると最先端半導体を使わない中で、しかも投資額が極めて少ない中で中国企業がチャットGPTと変わらない性能を持つAIを開発したそうだが、いまいち理解が追いつかず、持ち株の「東京エレクトロン」と「東京応化工業」を売却できなかった。場が始まるとさらなる報道が出始めたものの、この2銘柄は寄り付きで売らなければ、その後一気のナイアガラとなったため、もういまさら遅い状況。
ただ、いつもなら日経平均株価などは、半導体SOX指数と連動している関係で、ショック安となり地合い事態が最悪なものになるのだが、半導体株以外はまぁまぁ強いのが印象的だった。しかしやっぱり東京市場が引けた後は、ナスダック100CFDは-5%近い大暴落となる。この時点では正直、やってしまった感が強く、恐怖を感じていた。
するとその夜、NVDA(エヌビディア)はなんと-17%を下げて引け、半導体SOX指数も-9.7%まであっての、大引けで-9.1%とメタメタ。これまでの相場経験からは絶望的な状況に思え、本日は前述2銘柄のロスカットもやむなしと思っていた。

しかし、なんとNYダウが上昇(+289ドル)して引けている。これにはびっくりして朝から声がでてしまったほどだ。これだけ半導体関連株が弱い中、全体が崩れずセクターローテーションになったことには驚くと同時に、相場の強さを猛烈に感じた。
この時点になると「DEEPSEEK」は、AI開発に巨額の投資は不要で、 データセンターなどへの設備投資も、従来考えられていたよりもはるかに少額で済む!? との思惑から半導体株が暴落したことが筆者にも理解できていた。ただこれが理解できたことで、前述2銘柄は売らないとの判断もできた。

●1月28日(火)※日経平均-549円
保有する「ACCESS」(4813)が朝から寄り付かずストップ高に。また持ち株の「住信SBIネット銀行」が、決算前なのに謎の強さ。これはもしや決算が良いのか? ただ同社に関しては決算が弱いことや、逆にサプライズ的に良いなども考えづらく。いずれにせよ、筆者は同社の持ち株比率が高すぎることもあり、追加購入は避けることに。

また、「SBI新生銀行が3300億円の公的資金のうち、1000億円を返済し、残りも早ければ2025年中に完済。再上場予定を目指す」との報道が同日に出ており、おそらく「住信SBIネット銀行」(7163)が動意づいていたことから、NTTドコモからのTOBが現実味を帯びてきたのかもしれない。しかし本日も、プライム銘柄の中では上げている銘柄が過半数以上と、半導体ショックを感じさせない相場付きであった。

●1月29日(水)※日経平均+398円
「ACCESS」が、朝方から気配が弱く早寄り後、下げだす。これを見た筆者は「あれ? 未回収金は全額回収できたのに、特別委員会の調査結果は出ていないが全額回収できているので大きな問題はないのでは」と考え、AM10時頃、株価の流れが変わるかな?(よくあるので)と感じ、AM9時55分に追加購入したところ、最安値近辺で購入できた。神トレード。
また寄り付き前には、アリババが「DEEPSEEK」を越えるオープンソースAIモデルを発表。これには筆者は動揺したが、市場は無風状態。しかし「住信SBI」の株価が強い。

●1月30日(木)※日経平均+99円
前日決算発表した「アドバンテスト」(大幅上方修正)、ASML(受注額が市場予想の2倍)もだが、米国のラムリサーチ社(東京エレクトロンのライバル会社)が軒並み最高決算だったにもかかわらず、「東京エレクトロン」社が安寄りして下に行きそうだったので、また「アドバンテスト」は寄り付き後-3%まで下がったので、持ち株の「東京エレクトロン」を売却することに。同社の株は6ヶ月も持ち切って、結局100万円程度の損失がでてしまった。

ところが、「アドバンテスト」はAM9:15には+3%に切り返していた。ただそれでも、トランプ大統領の「まもなく半導体にも関税をかける方針」に、筆者としても嫌気が差したこともある。結果は最低トレードだったようで、週末まで堅調に戻って引けてしまっている。

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