政府は電気・ガス代補助金を復活、ガソリン補助も継続。しかし、日本はガス、石油を輸入しているため、補助金を出すことは貿易赤字を拡大させることになり、円安要因となる。また新NISAでインデックスファンドのオルカンなど海外銘柄に資金が向かっており、これも円安要因。日銀が円安阻止に動き、政府も円安懸念を表明するも、やっていることは円安誘導。岸田首相は政権末期とはいえチグハグ過ぎる。筆者の予想だが、今年秋に首相は加藤勝信前官房長官に代わるだろう。
ところで、このコラムは火曜日掲載が多いが、原稿は日曜に書いている。先週、有料記事部分で取上げた「くろがね工作所」(7997。東証スタンダード。大阪市西区)は7月24日(月)安く寄り付いてからのストップ高、25日は買い気配で始まり寄り直後に1919円(361円高)まで急騰。しかし、掲載日が天井となったのは仕方ないが。なお、毎回いわせてもらうが、本連載は兜町動向を載せているだけで、投資を目的とした記事ではない。
さて、先週も色々と動きがあった。
まず、「エスポア」(3260。名証ネクスト)だが、大株主の「JPIW合同」(植木秀憲代表)より6月17日に臨時株主総会招集請求を受け、プロキシーファイトになって来た。仕手筋側は勝利を確実にするためにも、現物で買い続けるだろう。諸事情は約束があり書けないが、経営陣は追い込まれて来たと見ていいだろう。
なお、当連載でエスポアを取り上げたのは市場で騒がれる1カ月前だったと記しておく。当連載は株価の予想はしないが、仕手筋側はかなりの株数を押さえたと思われる。(*ただし、アクセスジャーナル本編ではさらにその前に、仕掛ける側の裏事情を取り上げている。編集部注)
さて、約3カ月揉み合いが続く「海帆」(3133。東証グロース)。どこかで上か下かへ放れるだろうが、高値は2月28日。信用買いの高値期日は8月末だ。普通は高値期日1カ月前ごろから動き出すため7月は上下どちらかに放れそうだ。筆者の個人的予想と断っておくが、恐らく上放れすると考える。