アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(23)「最近の中国系仕手銘柄について」

これは東証に責任があるのだが、長年の業績不振、次々と変わる親会社、怪しいIR連発、増資――いわゆるハコモノ企業は、かつては大阪の大物仕手筋・西田晴夫氏(故人)の十八番だった。そして。その手法はワシントングループの河野博晶氏へと受け継がれるも、今は裏で許振東氏(冒頭写真)の流れを汲む中国系筋が多くの銘柄に食指を伸ばして来ている。
マスコミ、特にテレビは日本の町工場の職人技を褒めるが、今や現実は他のアジア諸国に比べてデジタル化が遅れ、技術力でさえも劣っているのが現実だ。こうしたなか、許振東氏の流れを汲み中国系筋の買い集める上場企業には一貫性がない。「井筒屋」(8260。東証スタンダード。北九州市小倉区)、「イントランス」(3237。東証グロース)、「グローム・ホールディングス」(8938。東証グロース)、計装・制御用が主体の電線中堅「JMACS」(5817。東証スタンダード。兵庫県加東市)、「クオンタムソリューションズ」(2338。東証スタンダード)、ENEOSHD系で石油や化成品輸送含めた物流会社「丸運」(9067。東証スタンダード。右下写真)など。
上場している方が増資による資金調達はし易い。非上場企業が増資して1億円調達するとなると現行法では数千万円の経費がかかることも。だからベンチャーは上場を目指す。また、経営が厳しいハコモノ上場企業にとっては実は中国仕手筋は渡りに船であろう。とはいえ、野放しにしている東証の責任は重大だ。
さて、先週もそうした中国勢の動きがあったのでまた報じる。とはいえ、株価はほとんど反応していないのだが。

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