アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(24)「仕手銘柄の新たな動き」

日経平均は約2カ月間、膠着状態だ。
都知事選に、麻生・茂木派の岸田下ろし発言が増えて来た。これでは、海外投資家は日本株の買いを控えるだろう。しかし、こういった相場の時には逆に仕手株に資金が向かい易くなる。
計装・制御用が主体の電線中堅「JMACS」(5817。東証スタンダード。兵庫県加東市)は、今年6月19日、「和円商事」(東京都中央区)の本多敏行氏が6・96%まで買い増しが判明。今年5月24日、市場外で5%取得していたことに続く。なお、資金力の乏しい仕手筋は会い集めた後、煽って売り逃げるのだが、彼はそういうことはしない。多くの銘柄は買い進んで株価が上昇しても保有したままだ。この点が他の仕手筋とは違う。
トンピン氏も同様で長期で取り組んでおり、短期筋がイナゴしたものの下落して文句いうのはお門違いだ。文句あるなら1年、2年と保有すべきだろう。
名前は出せないが、ある仕手筋も1年以上の長期が多い。筆者が知っている限りでは、昭和の大相場師だが表に出るのを嫌っていたため無名の投資家がいた。手数料が高く、売買も今ほど自由ではなかった時代に推定400億円を稼ぎ、わが国の証券の歴史146年においてわずか2人しか実現していないことを成し遂げた人だ。その投資家は1銘柄に数年取り組むのは普通、長いと10年以上だった。何を実現したか明らかにすると無名を貫いていた方に迷惑をかけるので伏せておく。
多くの投資家は仕手株は短期急騰が狙えると勘違いしているが、大物ほど長期投資ということが多い。
さて、先週も大物筋の複数の銘柄に新たな動きがあったようだ。

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