アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第125回「ハッピーロード大山を守れ!」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 都知事選がヒートアップしている。こちとら千葉県民なので野次馬で眺めているしかないのだが、是非公約に入れてほしいテーマが一つある。それは板橋区の大山にある名物商店街「大山ハッピーロード」を再開発の魔の手から守るということさ。多分どの候補も言ってないと思うな。
この商店街にこだわるのは、もう20年以上も前から何度か取材に訪れているからだ。都内で昔から続く地元商店街というのはB級グルメの宝庫だ。夫婦や家族だけで営んでいるような、町中華、定食屋、そば屋、キッチン、居酒屋、喫茶、甘味屋、和洋菓子、総菜屋なんてのがいろいろあって楽しい。東京では、砂町銀座、谷中銀座、戸越銀座、十条、新小岩、西小山、武蔵小山、巣鴨地蔵通り、とか古くからの名物商店街がたくさんあるけど、なかでもこのハッピーロード大山は味わい深い。それが最近大変なことになっている。
 まず東京都の道路計画で都道補助26号線が商店街の中央を分断する形で進められ、さらにタワービルが4棟も建つという。既にアーケードの一部が壊され、このままいくと高層ビルと巨大スーパー、大手チェーン店ばかりの味もそっけもない街になってしまう。反対運動も盛り上がって、「レイバーネット」を検索したらデモの映像も観ることができた。デモでは商店街の人たちだけでなく、遠くから支援も駆けつけている。B級グルメライターの立場としても、「ハッピーロードを守れ!」と声を大にして言いたい。

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