アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「Jトラスト」藤澤代表の「サイバー・バズ」株式購入に関し、きな臭い情報が

保証、債権回収、アジアの銀行等で構成する金融グループ「Jトラスト」(8508。東証スタンダード。東京都渋谷区)を率いる藤澤信義社長(54。冒頭写真)。
本紙ではこれまでに、旧武富士や旧三和ファイナンスなどの消費者金融買収、疑惑のAPFグループ側に出資した後に法廷闘争になった件、大手パチンコホール「ガイア」や、怪死とも報じられた瀧本憲治氏が社長をしていた「maneoマーケット」のスポンサーになった件など報じている。
そのほとんどが経営難から引き受けたものだから、口さがない連中は、藤澤氏を「ハイエナ」とも呼ぶようだ。
その藤澤氏個人が、「クリア」(東京都渋谷区)なる会社と共同で、「サイバー・バズ」(7069。東証グロース)につき「大量保有報告書」を出したのは5月10日のこと(報告義務発生日も同)。藤澤氏個人1%、クリア4・01%の計5・01%。
クリアはエステティックサロンを経営しているが、同社の株主は藤澤氏というから、実質、藤澤氏が5%以上を買い付けたと言っていいだろう。そう言われれば、クリアの住所はJトラストと同じ恵比寿ガーデンプレイスタワーだ。
大量保有報告書によれば、この取得資金は3億1160万円。
株数は計20万株だから、1株1558円で購入したことになる。
なお、サイバー・バズは2006年4月設立、2019年9月に上場。インスタグラムで化粧品、トイレタリーのマーケティング支援、SNS運用、ネット広告を手掛けており、23年9月期の売上高は約58億円、営業利益約4億円で、順調に業績を拡大させている。
 ところが、このサイバー・バズ、5月9日ストップ安に。翌10日も値を下げ同日終値は1699円。わずか2日前の終値2558円と比べても約34%も値を下げたことになる。4月下旬には3000円台だった。
急落した原因は5月8日、サイバー・バズが、取引先の取立遅延の恐れによる貸倒引当金計上を行い、2024年9月期の連結業績予想が大幅下方修正になるとIRしたこと。
その額、実に22億1500万円。
同社は、この取引先相手は手形の不渡りなどはしておらず、今後の事業継続への影響を考慮し、その社名を公表していないが、それは脱毛サロン大手「ミュゼプラチナム」(東京都港区)のことだ。

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