アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙VS中務氏――お寺乗っ取り疑惑報道巡る仮処分②、中務氏仮処分申立取下けで、記事の「落札を暴力団側に頼んだ疑惑」部分復活!

 本紙が疑惑を報じ、その後、実際に乗っ取り事件となった大阪のお寺「正圓寺」--ただし、本紙で首謀者ではないかと指摘していた「ゼフィア」「ユニテックス」代表の中務稔氏が計5件も本紙を提訴、1件の仮処分はすでに本紙側の全面勝訴だが、2月8日、2件目の仮処分の決定があり、お寺不動産の一部入札につき、中務氏側が暴力団関係者に落札を頼んでいた疑惑を述べた個所だけ削除を命じられ、記事の大半は削除にならなかったことから、本紙では「実質、勝訴!」と報じていた
とはいえ、繰り返すが、中務氏側が暴力団関係者に落札を頼んでいた疑惑を述べた個所だけは削除していた。
ところが、冒頭写真のように、中務氏は自ら、この2本の記事の仮処分申立を取り下げたのだった。
2本の記事の仮処分決定が出て、中務氏側が暴力団関係者に落札を頼んでいた疑惑を述べた箇所だけながら削除命令が出たのは2月8日。中務氏が申立を取り下げたのはそれより後(2月21日)のことだ。
しかしながら、本紙は決定に従い、すぐ命令が出た記事のごく一部を削除したものの、それが不服なら「即時抗告」という手段があることをあの後に知り、抗告期限(2週間)ギリギリの2月26日にその申し立てを行った。
それが受理されている証拠に、3月14日、東京地裁民事9部担当者より電話があり、中務氏が仮処分申立を取り下げたことから、抗告できないので、取下書を送ってくれと言われた。
本紙の顧問弁護士も、中務氏が取り下げた理由は不明とのことだ。
ただ、可能性として、こちらが2月8日に仮処分決定が出てすぐ命令個所を削除したので、取下げた可能性はあるという。
とはいえ、前述のように、本紙が即時抗告できる期限の2月26日より前に自ら取り下げる意味はないはずだし、その見立てが本当なら中務氏側の重大なミスと言えるだろう。
結論を言えば、中務氏が自ら取下げしたのだから、それより先に削除の決定が出ていようが、いまいが、関係なく、こちらは仮処分の決定に従う必要はなくなったわけで、現在、この2つの記事の、落札につき中務氏側が暴力団関係者に頼んだ疑惑につき述べた削除箇所は復活させている。
つまり、本紙は中務氏に5件も提訴されたが、中務氏にも乗っ取り疑惑があると報じたことは少なくとも真実相当性があるとして削除を一切認めなかった大阪地裁の仮処分に続き、この2件目の仮処分でも敵失行為もあり(?)また全面勝訴したということだ。
以下、その完全復活した2本と、落札に暴力団関係者が関与した疑惑につき詳しく述べた記事1本の計3本を改めて紹介しておく。

中務氏が本紙に対し「正圓寺」乗っ取り事件の件で、記事削除の仮処分申し立て(これもスラップ訴訟!)(2023.1.06)

お寺乗っ取り疑惑」報道で本紙と記事削除仮処分で審尋中ーー申立して来た中務氏の弁護士が一斉に辞任(2023.3.09)

本紙VS中務氏――お寺乗っ取り疑惑記事中の「暴力団関連」で、仮処分に続き本訴も(そこで暴力団との詳細を暴露)(2023.9.03)

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