アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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正圓寺虚偽登記事件――中務氏が、乗っ取り疑惑の2被告と繋がっていた決定的証拠

 大阪では、大手マスコミにより大きく報じられている、1000年以上の歴史を持つお寺「正圓寺」(大阪市阿倍野区)の約3300坪の広大な不動産が乗っ取られた件。
本紙はお寺側から情報提供を受け、約2年半前から報じていた
本紙の見立てでは、乗っ取りをかけた主な者は、事件屋の南野潤二、西村浩、それに地元では実業家として知られる中務稔也氏(冒頭右写真)の3人。
そして今年10月5日、大阪府警はこの3人のうちの南野・西村両被告を逮捕。ついに事件化した。しかも、この2人はその後2度に渡り再逮捕。
こうしたなか、本紙では中務氏もいつ逮捕されるのかと注視していた。
ところが、12月4日、逆にお寺側(被害者側、告訴側)の加尻こと平岡弘聖容疑者(元お寺総代。宗教法人「正圓寺」代表)が逮捕に。そして、中務氏は未だに逮捕されない。
この不可解としか思えない事実の裏には、ヤメ検が府警に圧をかけ、府警が仲介し、中務氏と平岡容疑者を示談させようとしたが、その和解条件が余りに中務氏寄りのため平岡容疑者は拒否。そのため、平岡容疑者が自分は逮捕されるかも知れないと、語っていた音声記録を本紙は公開している
続けて、警察が逮捕前、平岡容疑者に対し、宗教法人「正圓寺」の代表から下りるように強行に言っていた証拠の録音記録も公開している
 こうしたなか、すでにお寺不動産の虚偽登記、乗っ取り(横領)などで逮捕、起訴されている前出の南野・西村両被告と、中務氏が繋がっていた(共謀していた)と思わないわけにはいかない決定的とも思える証拠資料を本紙はついに入手した(以下に、その証拠文書を転載)。
それは、一言でいえば、現在、お寺の土地を所有している中務氏個人と、「RE美EAL」(兵庫県宝塚市)が、このお寺土地・建物に関する売買や登記手続きなどの一切を委任するという2通の「委任状」。
驚くなかれ、その委任相手は、逮捕されている西村被告が代表を務める「エクシオコーポーレーション」(大阪市北区)。
なお、このエクシオ社の前の代表が南野被告だ。
エクシオ社でピンと来ない読者は、西村被告の3度目の逮捕容疑は、お寺横のお寺所有地を自分が代表の「エクシオコーポレーション」に虚偽登記した上に善意の第3者に売ってその転売益1億1000万円を横領した容疑だったことを思い出していただきたい。
(*右横写真=正圓寺の不動産すべてがマンション用地として売りに出ていたビラ。まだ中務氏が一部を自己競落する前)

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