アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大阪府警、お寺の土地虚偽登記で3人逮捕――2人は、本紙との「お寺乗っ取り」疑惑の記事削除仮処分で敗訴した中務氏の“仲間”(上)

大阪府警は昨10月5日、1000年以上の歴史、また3000坪以上の敷地を誇るお寺「正圓寺」(大阪市阿倍野区)の辻見覚彦住職(56)、会社役員の南野潤二(55)、無職の西村浩(57)の3人を逮捕した。
容疑は電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑。
同寺は2017年ごろ、お寺敷地内に特別養護老人ホームの建設を計画。ところが、途中で資金繰りに窮して建設会社への支払いが滞り2019年7月、お寺土地の仮差押えを受けることになるのだが、その前、2018年10月、差押え逃れのために、3人は共謀し、後に南野、西村2人が代表に就く「エクシオコーポレーション」(大阪市中央区)に所有権を移転したという虚偽の登記を法務局にさせた容疑。
これだけ聞けば、辻見容疑者も住職の身でありながら、他の2人同様とんでもない。が、さにあらず。
世間知らずの辻見住職は、事件屋といってもいい南野・西村両容疑者に、「差押え逃れのためのかたちだけの所有権移転。すぐ所有権は戻す」と言われ協力したようだが、実際は、エクシオコーポレーションから善意の第三者にさらに売られ、大手マスコミ既報道によれば、今回容疑の虚偽登記した土地は、お寺敷地内ではなく、お寺すぐ横の西成区聖天下2丁目の約340坪(下左側地図参照。読売オンライン記事より)で、現在、同地はお寺側に戻されず、転売され、同地には戸建て住宅が建設されている。
 むろん、「かたちだけの所有権移転」だから、お寺側に売却代金は一切行っておらず、結局、南野・西村2両容疑者に騙され、土地を乗っ取られてしまった模様だ。
だが、本紙は、この南野・西村両容疑者と組んださらなるワルがおり、今回は第一弾の逮捕で、大阪府警による第2弾(お寺乗っ取りの詐欺事件)の可能性もあると見ている(お寺側は今回逮捕の南野・西村両容疑者に加え、中務氏らも詐欺罪で告訴、大阪府警は捜査中だった)。
そして、その第2弾に「ゼフィア」「ユニックス」などを経営する中務稔也氏(横右端写真)も入る可能性が。
興味のある方は、本紙はすでに2年以上前からこの正圓寺の乗っ取り疑惑につき30回近く報じているので、この機会に是非ご覧いただきたい。(*本紙YouTube版でも。無料)
その記事のなかには、今回逮捕された南野ないし西村両容疑者と共謀していた旨の記事もある
そして、中務氏はこれらのなかの6つにつき、本紙側に対し記事削除の仮処分申し立てを行っていたが、大阪地裁は今年8月、そのすべての記事につき公益性、真実ないし真実相当性があると認め、記事削除申立を却下した

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