アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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競技ダンス「100年に一度の天才」を潰す、稲川JBDF会長の疑惑(1)別荘の未登記による固定資産税逃れ

『週刊新潮』のワイド特集の1つとして、棋界の彼と同じ「フジイソウタ」の呼び名で、競技ダンス界で「100年に1人の天才」と言われる藤井創太氏(23)が取り上げられたのは今年7月7日号においてだった(冒頭写真)。
詳細は同記事をご覧いただきたいが、簡単にいえば、こちらの藤井氏、横槍が入り、競技ダンス界の3大大会の一つ、今年3月に開催された「スーパージャパンカップダンス」に出場できなったが、それは稲川素子氏(88。右下写真)が裏で糸を引いた結果ではないかという内容。
わが国の競技ダンス(カップルで踊り競う)界においては、最大規模の「日本ボールルームダンス連盟」(JBDF)、「日本ダンス議会」(JDC)、「日本スポーツダンス連盟」(JDSF)が3大団体で、いずれも公益財団法人。前出・稲川氏はこの内のJBDFの会長兼代表理事で、藤井氏を自分の孫のように可愛がっており、かつ、スーパージャパンカップダンスはJBDFの主催。
では、なぜ藤井氏が出場出来なかったかというと、まだアマチュアの藤井氏としては3大団体の大会に出たいにも拘わらず、稲川氏は自分がトップのJBDFでプロ登録させ(プロになると登録団体しか出れない)、かつ自分の事務所に所属させたいが、藤井氏がそれに従わないためではないかという。権力を傘に着た超有望選手の私物化疑惑という内容なのだ。
自分の事務所に所属というのは、この稲川氏、ビート・たけしが司会で人気を博した討論バラエティ番組『ここがヘンだよ日本人』(02年まで。TBS系)に出ていた外国人タレント、映画『月はどっちに出ている』(崔洋一監督。1993年)で国内映画賞を総なめにしたルビー・モレノが所属していた外国人が多い大手芸能事務所「稲川素子事務所」(東京都港区)の稲川素子社長その人なのだ。
 稲川社長がJBDFのトップに就いたのは2016年4月のこと。
昭和20、30年代は街角の至るところにダンスホールがあったことを知っており、愛好家でもある稲川氏、近年の普及停滞を見て、御年82歳にして、まさに残された「命」を使ってかつての興隆を取り戻すことに尽力するとJBDFのHPで誓っている。
ところが、前出の『週刊新潮』が報じたように、超有望選手である藤井氏の私物化疑惑だ。
こうしたなか、JBDFはむろん、競技ダンス界全体でも稲川氏のトップの在り方、その資質につき、懐疑的な見方が出て来ているという。
だが、JBDFは業界団体最大手である上、名誉会長に島村宜伸元文科大臣、顧問には上川陽子元法相、高市早苗元総務相など人脈も豊富。何しろ、今や国際指名手配中のカルロス・ゴーン元日産自動車会長の自宅にフランス語を習いに行っていたとも。さらに稲川氏は大手芸能事務所トップということでマスコミにも睨みが効き不満が抑え込まれている模様。
そこで、本紙で調べて見たところ、いろんな疑惑が出て来た。
その一つが、別荘の未登記による固定資産税逃れだ。

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