アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙指摘通り、約50億円債権取立不能先に逆に提訴された「オウケイウェイヴ」社外取締役ら――手数料を受け取っていないは本当か?

「オウケイウェイヴ」(3808。ネクスト。東京都港区)が大揺れだ。
4月19日、約50億円もの債権が取立不能になる恐れがあると公表したことから、株価が一挙に3分の1以下に大暴落へ(冒頭写真)。
5月6日には、その取立不能先が「RAGING BULL(レージングブル)」(東京都渋谷区)というインド人社長の会社と認めたが、同社は本紙既報のようにすでに破産を検討しており、回収は無理であることがハッキリしたのだから無理もない。
本紙ではオウケイウェイヴの取立不能先社名公表前に、すでにその相手先はレージングブルだと報じていた
このレージングブルは「ポンジ・スキーム」(詐欺的手法)企業だったが、そのレージングブルに逆にオウケイウェイヴの創業者と社外取締役、その2人の関係会社らが、計約15億5000万円を、「法的根拠なしに不正に流出したと考えられる」として不当利得返還請求訴訟を提起されていることも、本紙では先に報じていたが、オウケイウェイヴは5月6日には明らかにせず、「一部報道について」のタイトルで5月12日になってようやく認めた。
 しかしながら、5月16日、オウケイウェイヴは2022年6月期第3四半期報告書の提出期限延期の件をIRするなかで、目立たないようにするためか、レージングブルとの取引は、1年ほど前にオウケイウェイヴの福田道夫代表(横写真)の紹介で知ったもので、提訴された社外取締役は「当該取引先に対する資金運用の委託に関して手数料その他の名目での金品を受け取った事実はないと否認しております」と庇う有様だ。
ところが、本紙が確認した訴状内容や証人の話を聞く限りでは、限りなくダーティーと思わないわけにはいかないのだ。

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